こんにちは。株式会社Youth Planet -転職エージェント編集部です。
窓口(テラー・後方事務)の職業は、就職活動をしている女子学生から憧れたり、親世代から銀行員って凄いね!と言われる方が多いのではないでしょうか?
しかし、入行前のイメージとは違い、実際は体力的にも精神的にもキツイ環境で仕事をしている方も少なくはありません。
今回は、元銀行(メガバンク)の窓口(テラー・後方事務)に入行していたAさんに、仕事を辞めたいと思った12の理由を聞いてきました。
銀行の窓口(テラー・後方事務)を辞めたいと思った12の理由
Aさんの話を聞いていると、他の業界では信じられないお話がバンバン出てきましたが、銀行では当たり前のようでした。現在Aさんは中小企業の事務職でお仕事をしておりますが、精神的、体力的にも負担がかなり減って性格も穏やかになれたとお話してくれました。
そんなAさんが銀行の窓口(テラー・後方事務)を辞めたいと思った12の理由をご紹介していきます。
※ 銀行の窓口(テラー・後方事務)を辞めたくて耐えることができないと思う方は以下の記事も参考にしてください。
1. 営業中は戦争のようで、トイレにも立てない
入行後、初めて支店に行った時にまるで目の前で戦争が勃発しているような雰囲気に驚いたことは今でも記憶に残っています。
銀行員は業務の密度が濃い為、業務中に話しかけることはタブーですし、電話もなかなか取り次げません。
みんな口調もかなり厳しい人が多く、中にはお客様に対してもピリピリとした雰囲気を出す人もいました。
辛かった思い出は、窓口(テラー・後方事務)は来店するお客様を、お待たせしないようにする必要があるので、業務中はトイレにもいけなかったことです。
(慣れって怖いなと思ったのが、トイレを我慢することは気がついたら慣れていたそうです。)
2. 10年目までは新入行員と同じくらいの給与体系
一般職の女性は、10年目くらいまで給料がほとんど上がらないのに、任される仕事はどんどん増え、責任も大きくなります。
正直、給与水準が新入行員とほぼ変わらないので、割りに合わないと思いますし、ストレスでした。
所属していた支店で、事務表彰の全国一位の成績を取ったときのボーナスは3,000~4,000円上乗せされただけでした。
一生懸命頑張ってきたのに、これだけしか上乗せされないと思うとやり切れない気持ちでいっぱいでした。
(10年くらいかけて管理職になると、年収は100万円程上がっていきますが、ほとんどの場合は管理職になる前に退職していくそうです。)
(また、転職エージェントからの視点でも、銀行の窓口(テラー・後方事務)の10年目は他の業界の10年目の人と比べると、決して高いとは言えない給与水準ですので、辞めたいと思う銀行員が増えるのも無理はありません。)
3. 土日曜日でも支店のイベントへの参加が強制させられる
どこの銀行でもあるようですが、それぞれの支店が地域のイベント(マラソン大会、お祭り、商店街の清掃)に参加することが推奨されていて、土日曜日もよく駆り出されます。
強制ではありませんが、参加をしないと次の勤務で間違いなくいじめられるので断ることができません。” 有志 “として参加しているので、もちろん無給ですし、振替休日もありませんでした。
(出勤時はトイレに行く間もない銀行の窓口(テラー・後方事務)ですが、休日も地域のイベントに駆り出されて体力的にも精神的にも辛い職業ですね。。)
4. 監査やモニターが優先になり、お客様は後回しになる
銀行には定期的に来る「モニター」への対策も表彰項目になっているので、重要視されています。
モニターには、行内の人が来て身だしなみや言葉づかいなどをチェックする、内部」と呼ばれるものと、全く当行とは関係ない機関の人が来て資産運用の説明・提案内容をチェックされる「外部」と呼ばれるものと、2種類のタイプがあります。
モニターが来たときに誰がその窓口に出るかで毎回もめて仕事の押し付け合いになってます。正直、他の一般のお客さんを待たせてまでモニターを優先させなきゃいけない意味が分かりませんでした。
5. サービス残業をさせられても、上司は見て見ぬふり
銀行では、毎期ごとに残業時間の目標を立てる必要があります。そして残業目標は必ず守らなくてはいけない為、イレギュラーの仕事が発生して、目標残業時間を超えそうな時にはサービス残業をさせられます。
銀行の独特な文化でしょうか。PCをつけていると勤務しているものと見なされる為、みんなPCを切って仕事を続けているのです。
上司は見て見ぬ振りをしていて、たまに「サービス残業はするなよ!」と声がけをするだけでした。
上司のことが憎かったですし、残業代さえ支払われない仕事をするのは納得出来なかったです。
6. 一般職なのに総合職のような営業目標(ノルマ)がある
窓口(テラー・後方事務)に入行して驚いたことは、クレジットカードやカードローンの獲得件数やインターネットバンキングの契約件数の目標があったことです。
事務職として入行したのに、目標と言われるノルマを課せられ、保険や投資運用商品のセールスもしなくてはなりません。
どうしてもノルマ達成が難しい時には、自らカードローンを申し込んだり、家族にお願いをしたりする行員もいましたね。
7. 人員は減らされる一方、目標(ノルマ)は厳しくなっていった
銀行では、人員はどんどん削減されていきますが、業務や目標(ノルマ)は減りません。
入行した支店では、30人で回していた業務も、いつの間にか15人で回しており、お昼休憩も10分ぐらいしか取れないことが当たり前になっていました。
特に目標(ノルマ)の達成が難しいと、目標(ノルマ)を達成する為にどうしたらいいかという無駄な会議まで発生してサービス残業が増えてしまう悪循環になってしまいます。
8. 支店長の思いつきで、仕事でない業務が増えていく
営業時間内は、もちろんお客様の対応を最優先で行わなくてはいけませんし、窓口が閉まった後は、必死で伝票の精査や他の業務を片付けています。
しかし、どこの支店でも同じだとは思いますが、支店長は神様なので思いつきで仕事を作ってきます。
例えば、支店長の思いつきで「地域ニュース委員会」というものが作られ、私もそのメンバーに選ばれました。
支店が担当している地域のニュースを紙に印刷して掲示板に貼っていく作業なんですが、もちろん通常業務内ではできない為、サービス残業としてニュースを集めて作成をしていました。
「一体何のためにやっているのか・・・」と憂鬱になっていました。
9. 飲み会のセクハラやパワハラがやばい
行員はお酒が好きな方も多く、色々なアルコールハラスメントの話があります。
女性の一般職でも徳利で日本酒一気飲みをさせられたり、男性の方はジョッキに紹興酒をいっぱいに注がれて一気飲みしたなんて言う方もおります。
特に女性の銀行員が嫌だと思うのは、飲み会の時は「上席の隣には若い女の子が座る」という暗黙のルールがあるのです。腕を組まれたり、手を握ってくる上司もいて正直辛すぎです。
他にも銀行員のパワハラの話 もたくさんありますね。
10. 未婚のお局さんが沢山いて、チクチク嫌味を言われる
銀行の窓口(テラー・後方事務)で働いている女性の中には「お局さん」と呼ばれている、女性が沢山います。
支店にもよりますが、支店長がお局さんをコントロール出来ていないと、誰も注意する人がいなくてやりたい放題やっています。
年下の結婚報告があると嫌味を言われたり、明らかな無視をされたりしてめんどくさいなと思うことが多かったです。
11. 主任や同僚がほとんど女で派閥が大奥レベルで笑える
銀行の窓口(テラー・後方事務)でお局さんよりめんどくさいことは、「派閥」問題です。
女性行員のなかに明確な派閥があって、入行後はどこのグループに属せばいいのか悩みました。グループを選んだ後も、不倫、いじめ、裏切りなど、現代社会の” 大奥 “を経験していました。
今となっては笑い話ですが、当時は派閥の中で生きていくことで必死でした。
12. 同年代の女性行員からのいじめが一番キツイ
私の一番辛かった問題は、「同年代からのいじめ」でした。
ドラマのような話ですが、女子ロッカーや行内の給湯室で、本人が近くにいることを知っていながら、「ほんと○○ってダサいよね」「あの髪型はなくない?」などと業務以外のことでも悪口をいっています。
さらに、窓口で接客をしていると、後ろの後ろの席から聞こえるように悪口をいっていることがあり正直仕事にも集中できないでミスをしてしまいますし、その後さらに「モタモタしている」「デキない行員だ」などと言われてしまうので、ストレスで胃が痛い毎日でした。
まとめ
今回は、元銀行(メガバンク)の窓口(テラー・後方事務)に入行していたAさんに、仕事を辞めたいと思った12の理由を教えてもらいました。
銀行員は、周囲から見れば時間内に窓口も閉まるので、業務が楽だと思われている場合が多く、相談しても共感してもらえないことも多いと思います。
さらに他の業界を知らないまま銀行員を過ごしてしまうと、今の環境が異常だと知らずに過ごしてしまいます。
一方で、精神的が崩壊する前に転職をしたいと考えている方も少なくないのも事実ですので、そんな時は、転職を考えてみるのも1つの選択肢です。
しかし、女性行員が窓口(テラー・後方事務)から転職する方法や、窓口(テラー・後方事務)としての自己PRが分からない場合もあるかと思うので、別のページに詳細をまとめています。参考にしてください。
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