銀行員<営業職>から転職の職務経歴書のサンプルと自己PRの書き方

銀行員<営業職>から転職の職務経歴書のサンプルと自己PRの書き方

銀行員法人営業の自己PR

こんにちは、株式会社Youth Planet代表、 転職エージェント堀田 です。

私はメガバンクに入社し、法人営業に3年間従事、転職エージェントとしては転職が活発な海外でハイクラスな転職を担当し、さらに国内ではメガバンクや大手IT企業の面接官の経験を通じて毎年何百人もの面接を行ってきました。

銀行・人材マーケット・採用側目線で捉えたときに銀行員のPR方法はある程度決まってきますし、銀行からの転職を成功させる為に意識が必要です。

今回は、銀行員法人営業の職務経歴書のサンプルと自己PRの書き方をご紹介していきます。


<2024年2月の転職情報>

※ 企業は今期中に採用予算を消化させようとしてくるため、内定率も上がるため、転職を悩んでいる方にもオススメのタイミングです。
2月は転職希望者が本格的に転職活動に動き出す時期ですので求人を先に確保することが必要です。
以下のステップで転職のライバルに差をつけることを強くオススメします。

  1. 複数の転職エージェント(『doda』『リクルート エージェント』など)に登録する
  2. それぞれのエージェントから連絡が来たら、面談または電話で簡単に状況を伝えアドバイスをもらう
  3. 一番相性の良さそうな担当者だったところで、本格的にサポートを受ける
※2月は転職エージェントも気合いを入れてサポートを行うタイミングですので、登録後は、転職エージェントに流れを任せておけば、転職活動を円滑に進められるでしょう。

また、転職サイトで求人を集めたい方は、国内最大級の求人数を保有している『リクナビNEXT』への登録を早めに行うことをオススメします。

銀行員〈営業〉の職務経歴書のポイント

銀行の営業マンが強みとして考えられるのは、しっかりと営業の行動量も担保しながら、年間の予算を達成するために営業の質をあげているということがポイントです。

なぜなら、他の業界の営業マンは意外とその辺がおろそかで、自分の予算の不足分とかもあまりわからないまま、ただの数打ち営業をしているだけの会社が大半だからです。

銀行の法人営業から転職するにあたって、まずは職務経歴書を書くことが大前提です。

まずは銀行の法人営業であなたが「どのような仕事に取り組んできたのか」、「どのような実績をあげてきたのか」を整理して書き出し、自分のキャリアを「棚卸し」しましょう。

銀行員〈営業〉の職務経歴書の記載内容

銀行の法人営業の職務経歴書は自分のキャリアや実績を具体的に示すことが重要です。

実績を数値化したり、自分の強みなど「売り」となる強調したい点を盛り込んで、簡潔に書きましょう。

『職務要約』欄のサンプル

書面の書き出しは職務要約から始めます。経験業務・業務での実績・マネジメント経験など職務経歴書でアピールしたい内容を端的に記載しましょう。

あくまでも要約なので、文章が長くなりすぎないように注意しましょう。

〈具体例〉

〇〇大学卒業後、株式会社〇〇銀行に入社して×年間、法人営業職として中堅中小企業を対象に営業に取り組んできました。法人向けの融資・運用の提案から、会社経営者個人の資産運用に至るまで、幅広く金融ソリューション営業を行い、既存先だけではなく新規顧客の開拓も行ってまいりました。20××年度には営業部員40名の中で個人目標達成率1位になり、同期の中では唯一上場企業も担当させていただいております。今後はさらに営業として活躍し、将来的にはマネジメントや事業経営に携われるようになり、貴社に貢献したいと考えております。

『業務内容』欄のサンプル

過去から順に職務経歴を洗い出します。次のようなポイントを軸に書き出し、「時期」ごとにまとめていきます。

●キャリアの移行、転換のタイミング
入社/退社/異動/昇格/配属
●所属・役職
部下がいる場合はその人数も書くと良いでしょう。
●職務内容・仕事内容
誰に対して、何をしたかを軸にまとめる
マネジメント経験
●実績
業績面での貢献、売上高など

期間業務内容
20××年4月

20××年5月

〇〇研修所/新人研修
【新人研修】
・ビジネスマナー(電話応対、接客マナー、札勘定)
・銀行業界の基礎知識習得(決算書の読み方、経済指標の知識)20××年度 総合職 380名
20××年5月

20××年7月
〇〇支社 融資グループ 配属
【業務内容】
・企業決算のモニタリング(企業格付算出)
・資料作成等(会議資料・契約書類作成)
・電話応対(一日50件)融資グループメンバー8名
20××年8月

20××年10月
〇〇支店/お客様サービス課トレーニー
【業務内容】
・為替(ATM、両替機、現金バスの資金管理)
・ハイカウンター(振込・振替、紛失届等のオペレーション業務)
・ローカウンター(普通預金口座、定期預金口座作成)
・ロビー(クレジットカード勧誘、顧客誘導)〇〇支店 30名
20××年8月

20××年10月
〇〇支社 営業推進Ⅰグループ

【業務内容】
・法人融資(プロパー融資、保証協会付き融資、各種ファンド融資、私募債等の提案)
・運用業務(仕組債、外債、デリバティブ商品、事業保険、コーラブル預金等の提案)
・国内為替(国内為替取引推進、各種決済システム導入)
・外国為替(外国為替取引推進、各種決済システム導入、海外拠点取引推進)
・オーナー個人取引(個人運用、事業承継、保険、富裕層ビジネス等提案)
・関連会社紹介・仲介業務(コンサル業務、不動産業務、決済業務、運用業務)

【取引顧客】
・(エリア)神奈川県/横浜市、川崎市
・(企業規模)年商10億円〜300億円の中堅中小企業を50社担当。

【接客件数】
・1日平均3~5社

【実績】
・20××年度:貸金1億(達成率100%)、協働収益1百万円(達成率
100%)
新規獲得社数1社(〇〇支社獲得7社中)、保証協会付き融
資2件(〇〇支社獲得2件中)、国内為替新規1社、外国為
替新規1社、JV口座2社獲得(〇〇支社初案件)。
・20××年度:個人目標達成率1位(営業部員40名中)
貸金15億円(達成率150%)、フロー収益22百万円(達成
率147%)、協働収益5百万円(達成率167%)
新規獲得社数1社(〇〇支社獲得3社中)、外国為替新規1
社、JV口座1社、保証協会付き融資1件(〇〇支社獲得1件
中)、私募債1件(〇〇支社獲得3件中)、事業保険2件
(〇〇本部第1号&2号案件)

【採用業務】
・リクルーターとして、3年間新卒採用活動にも従事。年間200名程度の学生面接、新卒採用セミナー運営を担当

営業推進Ⅰグループメンバー5名/〇〇支社 45名

職務経歴書に活かせる『3つの能力』

銀行員の法人営業が転職活動で活かせる能力は以下の3つです。

  • 営業の行動量
  • 目標から逆算した行動ができる
  • 周りを巻き込む力

営業の行動量

頭を使いながら営業しているのが差別化ポイントと言っておきながら、勘違いして欲しくないのがこのポイントです。

あくまでも銀行の営業マンが強みとして考えられるのは、しっかりと営業の行動量も担保しながら、年間の予算を達成するために営業の質をあげているのかという点です。その両方をバランスよく兼ね備えているのが銀行員営業マンの特徴なのです。

銀行員の営業マンでよく勘違いしている人がいるのですが、「経営コンサルのレベル」で頭を使って仕事をしている風に話をする人です。これは絶対に人事に好かれませんので注意してください。

目標から逆算した行動ができる

銀行の営業マンの良いところは、年間の融資や運用の予算に対して、しっかりと材料出しをしながら、不足予算を埋めるための動きができるというところです。

他の業界の営業マンは意外とその辺がおろそかで、自分の予算の不足分とかもあまりわからないまま、ただの数打ち営業をしているだけの会社が大半です。

予算を埋めるためにあなたがどのような工夫をしているのか(ex.法人営業だがあえてオーナー個人の節税のソリューションから提案した。ビジネスマッチングなどを通じて自ら金融イベントを起こしてきた。etc…)等のエピソードを交えることで、人事にも魅力的にアピールできると思います。

周りを巻き込む力

銀行員の営業の特徴の1つだと思いますが、自分の知識のない分野に対して、関連会社(リース、証券、ファクタリングなど)や本部の人材、時にはビジネスマッチングなどお客様同士を巻き込んで、売上につなげていく力が必要とされるところにあるかと思います。

一般企業からすると銀行の営業マンのこの動き方は、とても面白く魅力的な動き方なので、周りを巻き込みながら利益を創出する力があることはアピールしていくと良いでしょう。

銀行員営業職が書くべき自己PR欄のサンプル

株式会社〇〇銀行では、常に個人予算目標の達成を意識し、先輩方よりも小さな企業しか担当させて貰えない中で、営業目標に対する達成率で一番を穫るという目標を設け、その目標を実現すべく行動して参りました。特に心掛けてきたことは以下2点です。

1) スピード

「雑務は最優先」という意識を常に持ち、細かい仕事・無駄だと思える仕事を後回しにすることなく最優先にこなしてきました。仕事の出来る先輩や上司ほど細かい仕事まで確りとこなしている点に気づき、いつかやってくる案件成約のタイミングを逃さないようにしようと考え、雑務は徹底的に片付けておきました。その結果、旬な金融商品やサービスが出た際に、営業部員の中でも初案件を何件も獲得することに成功しました。

2) 差別化

「自分の色を出す」ということを意識し、同じ商品・同じサービスを提供している他の銀行との競争、他の営業部員との競争の中で、差別化を図るようにしてきました。単純な金利のダンピング競争ではなく、他の銀行が持ってこない商品やスキームの提案、ビジネスマッチングを利用した営業協力、都市銀行ならではの海外情報の提供はもちろんのこと、お客様のどの社員よりも早く会社に出社して社長を待ったり、会えない時や感謝を伝える時には手紙を書いたりなどの泥臭い営業までも行いました。その結果、それらの行為が付加価値となって他社との差別化を計れたことで、お客様に満足してもらい、正当な金利・正当な収益を頂けた事が、私個人の目標を達成させ、銀行の収益にも繋がりました。

今までいた業界とは異なりますが、自ら「気づき・考え・行動する」という最も基本的な所作を徹底し、目標に対する強い拘りを持ち、営業の行動量と質を両方追い求められる点が私の強みだと考えております。まだ未熟ではございますが、貴社に入社後も会社の売上向上に貢献してまいりますので、まずは面接の機会をいただけると幸いです。

銀行員〈法人営業〉の職務経歴書雛形

銀行の法人の職務経歴書はいかに営業の行動量を担保しながら、頭を使い営業しているのかという点を押さえて下さい。

特に「営業の行動力」「目標から逆算した行動ができる」「周りを巻き込む力」という点を押さえて作成しましょう

銀行員の営業から転職活動する際にアピールすることは、いかに頭を使いながら営業しているのかという点に尽きます。これは、異業界への転職を希望されている方には重要になりますので意識してくださいね。

下記に銀行員の為の職務経歴書のテンプレートをダウンロードしていただけるよう用意しましたので、参考にしてください。

>>【無料ダウンロード】銀行員の職務経歴書

最後に・・・

繰り返しお伝えしますが、銀行の営業マンが強みとして考えられるのは、しっかりと営業の行動量も担保しながら、年間の予算を達成するために営業の質をあげているということがポイントです

職務経歴書と履歴書は転職活動において重要な書類ですし、書類通過で落とされてしまうのだけはやめましょう。

銀行員の業務内容は他の業界の人事には理解がされづらい為、職務経歴書の書き方次第では転職に苦戦してしまうこともあります。

一人で職務経歴書を作成する事に不安がある方もいるでしょう。職務経歴書の書き方に迷ってしまったときは、転職エージェントを活用されることをおススメします。

転職エージェントは無料で転職相談をしてくれます。実際に職務経歴書の添削を行い、あなたの強みを生かした作成のコツや、具体的な改善点についてアドバイスしてくれ、書類通過率がグッと高くなります。

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