こんにちは、株式会社Youth Planet-転職エージェント編集部です。
アパレルから異業種への転職では、まず最初の難関が書類選考です。
アパレルから異業種への転職を希望している人の中には、職務経歴書の書き方で躓いている人も多いのではないのでしょうか。
アパレルから異業種への転職では、アパレル業界で培った経験をいかに異業種で必要なスキルへと転換し活かせるのか、また、未経験であっても仕事に対する意欲は人一倍強いといった、「実用的スキル」と「仕事への熱意」を全面で押し出すことが重要です。
アパレルからの異業種への転職での、採用担当者にアピールできる職務経歴書の書き方や、自己PRを考える際のポイントを実際にアパレルから異業種への転職に成功された方の具体例と共に解説していきます。
アパレルから異業種への転職|採用担当者にアピールできる職務経歴書
アパレルから転職する際、採用者が職務経歴書のどのポイントに注目していると思いますか?
アパレルからどの業種に転職するとしても共通して強みとなるのは以下のポイントです。
・販促力
・マネジメント力(店長経験などがあれば)
お店や取り扱っていた商品のイメージをできるようにする
ご自身の働いていたアパレル会社について職務経歴書に記載しましょう。
アパレルといっても取り扱う商品はさまざまですよね。前職の商品展開、単価、顧客層から従業員数などをこと細かく記載することによって、どのような働き方をしていたかが伝えやすくなります。
予算達成率や売り上げの実績など数字を用いて明記する
予算や売り上げの達成率や実績を数字で明記することで、自身がどのように意識し努力したかについて説得力が増し、しっかりアピールポイントになります。
例えば、”2018年度の担当店舗売り上げ年間1500万円 (予算比:95% 対前年比:115%)”といったように具体的に記載しましょう。
もしも、成績が悪かった場合でも正直に書く方が良いでしょう。書き方としては、”達成率78%だったが、この年は近隣に大型のライバル店が出来たため”や”この年は全国平均売り上げも68%だった”といったように、なぜこのような数字になったかを記載すると良いでしょう。
マネジメント経験があればお店の規模も明記する
店長などのマネジメントの経験は、異業種への転職でも大いに役立てることができるので、有効的なアピールポイントです。マネジメントの経験は必ず記載しましょう。
マネジメントの経験をアピールする際は、担当店舗の従業員の人数と、売り場の人数など、また売上額や他の店舗と比べての実績など具体的に書きましょう。
こうすることでどのぐらいの規模の店舗とスタッフをマネジメントしていたかが分かりやすく、採用担当者に積極的にアピールすることが出来るでしょう。
アパレルから異業種の転職で自己PRで押さえるべき3つのポイント
アパレルからの転職で自己PRを考える際のポイントを以下にまとめました。
特にアパレルから異業種への転職を希望するのであれば、アパレルで培った経験を転職先でどう活かせるのかをアピールする必要があります。
また、未経験の職種への転職は経験者と比べると不利になります。アパレルから異業種への転職では「仕事に対する意欲」を全面的にアピールして未経験というデメリットを補いましょう。
それを踏まえて、アパレルから異業種への転職の際の職務経歴書の自己PRには以下の3つの点を盛り込んで未経験でも転職先で活躍できる人材であることをアピールすることが重要です。
応募先企業の求める人物像とあなたのスキルや経験のすり合わせ
自己PRを書く際に、まず必要なことは、応募先企業が必要としている人物像を理解することです。
自己PRは、応募先企業が求めている人物像と自身が当てはまっていることをアピールするものですので、応募先企業が求める人物像がわかっていないとアピール文は書けません。
例えば、接客経験はコミュニケーション能力や商品提案力のアピールになり、営業職などへの転職に有益になります。また、PCで行っていた商品管理は、基本的なOAスキルのアピールとなり、事務職などへのアピールポイントになるでしょう。
このようにして、異業種でもこれまで培ってきたスキルや経験をすり合わせることでアピールポイントになるでしょう。
採用した時のメリットをアピール
応募先の企業研究や求めているスキルや人物像がわかったら、自分を採用したときのメリットを具体的にアピールしましょう。求人企業の求めているスキルや能力以外にも、転職先で役立てられるスキルなども盛り込んで、積極的にアピールしましょう。
前職で活かせる業務はひとつでも多くアピールして、「自分を採用するメリット」を多く感じてもらうことが採用のカギとなります。
入社意欲を伝える
最後に、必ず採用担当者が見ているものが、入社意欲です。
例え経験者でも、やる気がない人材を雇う企業はありません。逆に言えば、意欲がしっかりある人材なら、未経験でも企業は雇ってくれます。
仕事を新たに覚えたいという前向きに学ぶ姿勢など、どのようにその企業で頑張っていきたいかを記載し、意欲を感じられれば、採用される可能性を大きく上げることができるでしょう。
【職種別】アパレルから異業種への転職でアピールすべきスキル・経験とは
アパレルから異業種への転職の際は、転職を希望する業種や職種によってアパレルで培ったスキルの中からアピールポイントを絞って強調することがポイントです。
アパレルからの転職先として人気の高い事務職、営業職、マーケティングに絞ってアピールポイントを挙げてみましょう。
アパレルから事務職への転職
アパレルから事務職への転職に有効なアピールポイントは、事務スキルとコミュニケーション能力です。
販売を経験している方であれば、PC操作や電話やメール対応などの事務スキルは身についていると思います。アパレル販売で身につけた事務スキルは事務職でも大いに活用できるのでアピールしましょう。
また、アパレル販売や接客で培ったコミュニケーション能力は、いろいろな部署との業務をやりとりしたり、来客対応など、事務職にも必要不可欠なヒューマンスキルですのでアピールポイントになるでしょう。
未経験から事務職への転職については「未経験から事務職への転職を目指す女性必見|事務職の実態と転職方法」でより詳しく解説していますので、こちらも参考にしてみてください。
アパレルから営業職への転職
アパレルから営業職への転職に有効なアピールポイントは、商品提案力やマネジメント能力です。
アパレル職での販売員の経験で培った、顧客への新商品の提案や、新しい企画の提案を提案する商品提案力は、営業職でもそのまま活用することができます。
また、ノルマや売り上げに対して達成率を調べることや、書類作成やアポイント管理などのマネジメント能力もさまざまな業務で活用できるので有効にアピールしましょう。
未経験から営業職への転職については「女性が未経験から営業職に転職するメリットと転職成功法を詳しく解説!」でより詳しく解説していますので、こちらも参考にしてみてください。
アパレルからマーケティング職への転職
アパレルからマーケティング職への転職に有効なアピールポイントは、企画力と商品提案力です。
マーケティング職では個々の顧客だけでなく、消費者全体のニーズを掴むことが重要になるので、アパレル業務の中で幅広い顧客層のニーズを探り、販促のために何か企画・提案した経験があるとマーケティング職への転職での強みになります。
また、新しい商品の提案などといった商品提案力も必要な部署なので、アパレル職で経験した、売り場の工夫、イベントなどといった、消費者近い発想力を活かした商品提案力をアピールしましょう。
アパレルから異業種への転職|成功例から学ぶ職務経歴書の書き方
アパレルから異業種への転職での職務経歴書の書き方のポイントを、実際にアパレルから異業種への転職に成功された方の職務経歴書を例におさらいしていきましょう。
書くべき内容を確認
職務経歴書を書くために、一度必須項目を確認しましょう。
・具体的な職務経歴
・今までの経験で得たアピールしたい知識やスキルなど
・持っている資格
・やる気の感じる自己PR
職務要約では、前職での業務内容はもちろん、職場情報、勤続期間などを要約して書きます。職務経歴は年代別に時系列に書き、見やすくしましょう。
また、転職先に合わせたアピールしたい経験や知識を書き、資格や自己PRを記載して完成となります。
一般的な職務経歴書の書き方は「【職務経歴書】書類選考7ステップで転職 通過率を上げろ!プロ直伝」で網羅していますので、職務経歴書をより完璧なものに仕上げたい方はこちらもご覧ください。
アパレルから異業種への転職に成功した職務経歴書例
実際にアパレルから営業への転職に成功された方の職務経歴書の例を参考に、職務経歴書の書き方を具体的にイメージしてみてくださいね。
職務要約
職務要約では前職(現職)の職場情報や業務の概要などについて簡潔に述べます。
(例)
大学卒業後、株式会社○×○×にて、約○年間女性向けカジュアルファッションブランド「△△」の販売員として勤務し、接客・販売をはじめ、スタッフの教育や売り上げ管理などの店舗経営担当者として業務全般に携り、現在に至ります。
職務経歴
時系列で過去の職務経歴を買いだします。売上実績や表彰された経験などは具体的な数字や表彰された賞の名称などをあげ、より具体的なイメージがつきやすくしましょう。
期間 | 業務内容 |
20××年4月 ~ 20××年5月 | 株式会社○○ 入社 (従業員数:○○名、資本金:○○円、売上:○○円) 【業務内容】 ・店頭での接客販売 ・商品発注、在庫確認 ・売場レイアウト作成、管理 【売上実績】 ・20XX年 X月:○○円 目標達成率130% |
20××年5月 ~ 20××年7月 | △△ □□店に異動 リニューアルオープン店舗の立ち上げメンバーに店長として異動。 アルバイトを含め15名のスタッフのマネジメントを担当。 【業務内容】 ・リニューアルオープンに伴い、集客増加施策 ・売上の集計、分析 ・入荷やセール情報のDM作成、電話でのお知らせ ・各種業務連絡、報告書の作成 ・新規スタッフの教育・指導【売上実績】 ・20XX年 X月:○○円 目標達成率120% 【個人表彰】 ・年間売上額○○エリア個人売上1位達成 ・□□百貨店内接客ロールプレイングコンテスト20名中第2位 |
知識・スキル
ここでは転職希望先企業・職種で活かせそうなスキルや知識に絞って記載しましょう。
(例)アパレル⇒事務職
・入荷数、在庫数管理など経営に関わる数字的な事務スキル
・文書作成に関わる基本的なPCスキル
(例) アパレル⇒営業職
・アパレル販売・店長職で培った客単価を向上させるためのノウハウ
・リピーター増、新規顧客開拓のための営業的スタンスと行動
資格
資格に関してはあなたが取得している資格を取得年月とともに記載してください。
(例)
・普通自動車免許(20XX年Y月)
・TOEIC 750点(20XX年Z月)
・秘書検定2級(20XX年W月)
自己PR
職務経歴書の自己PRでは「アパレルから異業種の転職で自己PRで押さえるべき3つのポイント」で挙げた4つのポイントを意識しながら応募先企業・職種に特化した自己PRを考えましょう。
(例)アパレル⇒事務職
株式会社○×○×のカジュアルファッションブランド「△△」の販売員として□年間勤務し、販売スキルを身につけました。お客様に素直な気持ちで向き合い、潜在している「本当に欲しいもの」をご提案してまいりました。また20XX年に店長として△△の□□店に異動してからは、売上管理の業務も任せていただき、入荷数・在庫数管理に関する事務的スキル、PCスキルも習得しております。
(例)アパレル⇒営業職
株式会社○×○×のカジュアルファッションブランド「△△」の販売員として□年間勤務し、そこで培った商品提案力と販売スキルには自信があります。営業経験はありませんが、株式会社○×○×での接客経験から培ったコミュニケーション能力と商品提案力を活かして、貴社でも一日でも早く即戦力になれるよう尽力してまいります。
まとめ
アパレルから異業種への転職で、職務経歴書の書き方や自己PRのポイントについてお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか。
アパレルで培った経験やスキルは異業種でも役立つものが多くあります。アパレルから異業種への転職では、応募先企業や職種に合わせてあなたのアピールポイントを絞り、的確に伝えることで、転職に有利になる職務経歴書を作成しましょう。