こんにちは、株式会社Youth Planet-編集部です。
今回は「職務経歴書の自己PR」について、質問を頂きました。
職務経歴書の自己PRの書き方のコツなどあれば教えてください。webで検索して出てきた例などを使っても面接官にバレてしまうと聞きました。。
- 書類選考が通過しない
- 自己PRの書き方が分からない
このような疑問や悩みが多いので面接官としてのノウハウを持っている 転職エージェント堀田の自己PRの書き方のコツやノウハウを記事にまとめました。
この記事を最後まで読むことで書類選考の通過率はグッと上がるので参考にされてください。
職務経歴書ってどれくらい重要?
履歴書は分かりますが、職務経歴書の自己PRってなんのために作るんですか?
企業は応募書類(履歴書・職務経歴書)で足切りをします。さらに、職務経歴書の目的・用途は「書類選考の判断基準・面接の質問の参考」にしているので、十分に考えながら職務経歴書を作り込むことで、書類選考・面接通過率はグッと上がるのです。
<堀田のアドバイス>
1年前に、私の中学時代の友人が異業界への転職活動を始めた際に、自分で応募書類(履歴書・職務経歴書)を作成して、13社に書類を提出したところ、たったの3社しか書類選考が通過せず、内定は1つも取れませんでした。しかし、その後彼は私のところに転職相談にきて、応募書類(職務経歴書・履歴書)を一緒に作り変えたところ、6社中5社の書類選考に通過し、上場企業を含む2社から内定を獲得したのです。
職務経歴書の自己PRって何をPRすればいいの?
職務経歴書に記載する自己PRは、私が得意なことを主にPRしていけば良いでしょうか?
上記の質問を受けることがありますが、ただ得意なことを自己PRすると不合格になる可能性は高いです。
転職における「自己PR=即戦力のPR」です。下記の例をみていきましょう。
<堀田のアドバイス>
転職において「即戦力」というのは、例えば営業であれば、競合企業の営業として、今のお客さんをそのまま連れて行くことです。A社からB社に今担当しているお客さんをそのまま連れていくことを想像してみてください。今あなたが年間で5,000万円ぐらいA社で収益をあげているとしたら、その5,000万円がそのままB社の利益に上乗せされるんです。B社はあなたを500万円で雇う価値ってありますよね。
ここまで読み進めていただけると、職務経歴書の自己PRは書類選考や面接の通過率を上げる重要なポイントですし、自己PRは即戦力のPRをする必要があることが分かりましたね。
面接官が見る!職務経歴書の自己PRチェックポイント
面接官の視線で、採用担当者が職務経歴書の自己PRで何をチェックしているか解説していきます。
ビジネスパーソンとしてのスキル
職種にかかわらず、コミュニケーション能力や最低限のパソコンスキルは必要不可欠になります。
チームで達成したプロジェクトや具体的な業務内容などがきちんと書かれていると採用担当者もビジネスパーソンとしての基礎スキルを持ち合わせているか判断できます。
あなたのスキルや経歴、転職にかける意欲
採用担当者はあなたの自己PRに書かれているスキルや経歴から企業にとってあなたを採用するメリットがあるかを見ています。
また、そのスキルや経歴をどのように活かしていきたいか具体的に書いてあると転職にかける意欲が伝わりやすいです。
企業の求める人物像にマッチしているかどうか
どれほど優秀な人材であっても、企業が求める人物像とマッチしなければ入社してもあなたも力を十分に発揮できませんし、そうなると企業側にとってもあなたを採用するメリットがありません。
企業の求める人物像とのマッチングに関するポイントは事項で詳しく説明していきましょう。
職務経歴書の自己(即戦力)PR作成 3ステップ
転職における自己PRは「即戦力」のPRをすることです。下記の3ステップが、職務経歴書の自己PRを考えるポイントです。
- 求められている人物像の理解
- 応募先企業とのスタイルのギャップの理解
- 数値を使って具体的に自己PR
1. 求められている人物像の理解
<堀田のアドバイス>
「求人企業で募集しているポジションの営業」と「自己PRで伝えてくる営業」のスタイルが近ければ近いほど、即戦力のイメージが湧きます。
求められている人物像を理解して、自己PRを作成していきましょう。
1-1. 企業の理解
1-2. 採用要件(歓迎要件)の理解
1-1. 企業の理解
求められる人物像に寄せるために、企業情報(IRや投資家向け情報)のページから「将来の業績見通し」「中期経営計画」のような今後の戦略に関するページは目を通してください。
これは、自分の進みたい方向性と企業の進みたい方向性は一緒ですよ!とPRすることに繋がります。
1-2. 採用要件(歓迎要件)の理解
まずは、以下の求人票の歓迎要件の事例を一緒にみてみましょう。
【必須要件】
・正社員としての就業経験3年以上【歓迎条件】
・営業事務や経理など、処理系の事務職経験をお持ちの方
・Excelスキル(SUMIF関数程度)【求める人物像】
・チームで動くのが好きな人
・雑用なども進んで動いてくれる人
・後輩などの指導をするのが好きな人
求人票は応募企業の、求めているスキルや人物像の詳細がかかれてあります。しかし書類選考が通らない人は、これを見ても、職務経歴書の中で「営業しかやっていないので事務経験はありませんが、頑張ります」と素直にやる気だけ書いているのです。それでは書類選考通過する訳ないですよね。
例えば営業と一口に言っても営業のスタイルを分解すると
金額少額 ↔︎ 金額多額
法人営業 ↔︎ 個人営業
無形商材の営業 ↔︎ 有形商材の営業
売り切りの営業 ↔︎ 継続の営業
新規営業 ↔︎ ルート営業
企画営業 ↔︎ 代理店営業か
KPI設定月次 ↔︎ KPI設定年次
担当先数十社 ↔︎ 担当先数社
行動量が鍵 ↔︎ 行動の質が鍵
このように一口に「営業」といっても営業スタイルは様々です。企業から求められている営業スタイルに寄せて考えていきましょう。
2. 応募先企業とのスタイルのギャップの理解
求められている人物像の理解(企業理解・職種理解)をした後は、応募する企業との業務ギャップを正しく理解しましょう。
事例 | 現職の営業 | 応募企業の営業 |
扱う商材 | 食品(有形) | ITサービス(無形) |
担当社数 | 5社 | 数十社 |
営業スタイル | ルート営業 | 新規営業+ルート営業 |
KPI | 年間で設定 | 月次で設定 |
求める人物 | PDCA回せる人 | スピード感のある人 行動量で勝負できる人 |
上記の事例では、現職の営業スタイルは毎年同じお客様に昨年対比で110%や120%の売上を達成させるために、昨年とは違ったイベントや新商品の提案を仕掛けたりするような企画を考えて、お客様に持ち込むような営業スタイル。商品も世の中のみんなが知っているような商品を扱っています。
一方で応募していた企業はITベンチャーなどが中心で、サービスの認知度も低く、まだこれからビジネスを拡大して行くようなフェーズで、毎月爆速で売上を増やしているような段階で、営業にも勢いが求められていて行動量をあげることを大事にしている企業です。
ここで、昨年対比で110%や120%の売上を達成させることをPRしても、企業の募集している人材像にはマッチしないのです。
募集企業とのギャップが大きい場合は「転職面接で再現性を出す自己PR作成!転職エージェント社長の面接術」に事例をご紹介しています。参考にされてください。
3. 数値を使って具体的に自己PR
自己PRをする際に、「私は営業の成績は良いです」と職務経歴書に記載しても、採用担当者は客観的に判断できないので不合格になります。
【実績】
2016年度(個人) 目標8,645万円/実績10,960万円/達成率126.8%
(2位/25名中 営業平均達成率109.2%)2016年度(チーム) 目標11,525万円/実績13,277万円/達成率115.2%
上記のように数値化し、客観的に判断されるように工夫しましょう。
3-1. 自己PRを数値化する3つのポイント
特に下記の3つのポイントが抑えられていると、さらに客観的に評価されます。
- ノルマ(目標)に対してどれぐらいの実績を出したのか。
- それは会社の中でどれぐらいすごいことなのか(2位/25名中)。
- 部下もいればチームとしてはどれぐらい数字を出せたのか。
<堀田のアドバイス>
目標数字もなく実績の売上金額だけを書いたりする人もいるのですが、それがどれぐらい凄いことなのか、人事には分かりません。扱っている商品も営業のやり方も企業規模も人によって全く違いますしね。目標の設定の仕方ですら会社によって全然違います。毎年絶対に達成できないような目標ばかり作る会社もあります。ただそういう場合は、会社の中で何位なのか。という視点も入ってくると客観的に見ることが出来ますよね。
3-2. 数値化できる成績がないときは?
<堀田のアドバイス>
「書けるような営業成績が全く無いんです」という方も、話を深掘りして聞いていくと、営業成績とは全く関係ないけど、若手の〇〇獲得運動で、営業部の目標50件に対して35件を一人でやりました。なんて話も意外と出てくるのです。営業のように順位で示すことができない方は、「マニュアルを作成して部署の作業効率を〇〇%改善したんです。」みたいなことは知恵を絞れば書けると思うので、切り口を考えながら自分が努力したことを職務無経歴書に数字で落とし込むようにしてください。
数値が入っていない自己PRを職務経歴書に記載すると、「この人は本当に考えて業務をやっているの?」と受け取られてしまします。
自己PRの作成後やるべきこと
何度も言いますが、転職における自己PRは「即戦力」のPRをすることです。下記の3ステップが、職務経歴書の自己PRを考えるポイントです。
- 求められている人物像の理解
- 応募先企業とのスタイルのギャップの理解
- 数値を使って具体的に自己PR
職務履歴書の自己PRを作成した後、必ず行なってほしいことがあります。
それは、第三者に自己PRを確認してもらい即戦力としてPRできているかチェックしてもらいましょう。
注意点
第三者に職務履歴書のチェックを行なってもらう際は、転職経験のある方や、採用担当の友人などがいればチェックをしてもらいましょう。
しかし、現職の上司や同僚に頼むことだけは避けましょう!退職に反対されたり、社内で仕事をしずらくなってしまいます。「実は難しい転職活動より退職交渉(切り出し方・理由・引き止め)」を参考にしてください。
対策
もし家族や友人は転職の経験がない場合には、転職エージェントのサポートを受けましょう。
応募書類の作り込みで書類選考の通過率、内定獲得率は大きく変わってきます。あなたは職務経歴書の作成なんて人生に2-3回作れば良い方ですが、転職エージェントは年間に数百件の職務経歴書作成のサポートをしているのです。差が出て当然なので、是非お気軽に私たちのような転職エージェントにご相談ください。
<大手転職エージェント2選>
今回は、転職の職務経歴書等の書類選考に強いと考えられる大手転職エージェントをオススメします。
リクルートエージェント:求人数国内最大規模が特徴
リクルートエージェントは、国内最大手の総合転職エージェントです。もちろん職務履歴書の情報もありましたし、第二新卒案件からハイキャリア層まで幅広いユーザーからの指示を集めています。可能性を広げて転職活動をしたい方におすすめです。
doda:顧客満足度No.1
dodaは、パーソルキャリア(旧:インテリジェンス)が運営する国内規模No.2の転職エージェントです。職務経歴書・面接対策といった実践的なサポートが素晴らしいと評判です。提案力・求人数ともにNo.1では無いものの、総じて「悪い口コミ」も見当たらず、担当者の当たり外れが少ないエージェントだと言われています。
また最後に、転職エージェントに不安をお持ちの方は以下の転職のヒントを参考にされてくださね。