こんにちは。株式会社Youth Planet編集部です。
金融業界出身の転職エージェントが多数所属しているため、銀行からの転職を強みとしており、2018年に入り銀行員の転職相談が急増しています。
先日弊社代表 株式会社Youth Planet 転職エージェント堀田 が寄稿した「銀行の今と未来がわかる本」にもありますが、銀行員が転職を考える最初のタイミングは第二新卒時期です。特に銀行員二年目の方は、1年目の地獄のような環境を耐え抜いて、業務はキツイけれど少しずつ周りが見えてきて、転職を考えるようです。
銀行員二年目の方は勤めている規模によりますが「やりがいを持てない」「一般の企業で使えるスキルが全く身につかなくて不安」「業務の密度が高い割に給与が見合わない」などという不安や不満でモヤモヤとして、転職という選択肢を考え始めるのです。
このページでは、銀行員二年目で転職ができるのか、転職を決断する判断軸、具体的な転職方法など、私たちが実際に転職相談を受けながら銀行員二年目に共通していることを、ご紹介していきます。
銀行員二年目で辞めたくなる事例
まずは銀行員二年目から受ける転職相談内容をご紹介していきます。
一般職の方
Aさん(女性)
現在銀行員二年目で、窓口(テラー)係として働いていますが、接客応対だけではなく、積極的にお客さまに声をかけて、保険や投資運用商品のセールスもしなくてはなりません。投資運用商品はお客様が損をしてしまう可能性もあるため、お客様に損をさせたくないのに、ノルマのために商品を勧誘する自分が嫌で、何のために仕事をしているか分からず、やりがいなんて全く感じられないので転職を考えています。
総合職の方
Bさん 男性
銀行員二年目になってから新規先開拓といういわゆる飛び込み営業ばかりです。30社まわって、担当者と会えるのは1先だけというのは当たり前で心が折れそうになります。また、上司達は「今日は数字を上げてくるまで帰ってくるな」と言ってきたりします。しかし、いくら営業を頑張ってノルマを達成したり、支店が入賞したとしても、ノルマを達成していない上司の方が給料が圧倒的に高かったのがすごく悔しいので、転職して今よりも給与水準が高い会社に入りたいと思っています。
Cさん 女性
銀行では毎日パソコンは使いますが、一般企業で使用するエクセルやワード、パワーポイントは一から使用しません。本部でパソコンに精通しているシステム部がマクロなどを利用して全て書式化してくれたものがあるため、こちら側では数値を入力するのみなので、パソコンスキルが一般の社会人より劣っているのでは?と不安になることがあり、全くパソコンスキルが身に付かないために転職を考えてしまいます。
銀行員二年目は転職できるのか
銀行員の2年目は第二新卒時期に当たりますが、この時期の転職はポテンシャル枠としての転職が可能です。
銀行員は他業種と比べて、社内で時間をかけてしっかりと教育されてきているので、社会人としてのマナーや基礎が身についています。また、顧客と仲良くなるために身に付けたコミュニケーション能力、交渉力、空気を読むことは転職活動で圧倒的に有利であり、銀行員二年目の強みであると言えるでしょう。銀行員二年目はポテンシャル枠の中でも、即戦力として活躍できる人材だと重宝されています。
銀行員二年目で転職を決断する判断軸
銀行員二年目で転職を決断する判断軸の考え方は、「銀行に入社した時の志望動機を思い出すこと」です。
入社した時の志望動機を思い出す必要なんてあるの?と思うかもしれませんが、銀行員二年目の転職相談者の話を深くヒアリングしていくと、「入社時に描いていた理想や目標が叶えられそうにないから」と結論付けられることが多いです。
転職理由の事例
(志望動機)顧客の課題を解決し、顧客に喜んでもらえるような営業をしたいと考えて、銀行に入社しましたが、それができなくなったからです。(現実)絶対的に達成できないであろうノルマが課され、毎日上司から詰められ精神的にもキツイです。何よりノルマを達成するために顧客に頼み込むというお願い営業になって、(転職理由)顧客の役に立ちたいという思いが実現できそうにないので転職を決意しました。
銀行2年目の転職理由として、「やりがいを持てない」「一般の企業で使えるスキルが全く身につかなくて不安」「業務の密度が高い割に給与が見合わない」などネガティブな理由は、実は銀行に入社した動機が達成できないから転職をしたいということに繋がっていることが多いです。
そして、銀行に入社した動機を思い出すことで、転職を決意し目指したかった目標や夢に向かって転職を成功させる方が多いのです。
もし銀行2年目で転職で悩んでいるのであれば、必ず入社動機を思い出し、志望動機と現実のギャップが大きく銀行を続けられないと感じるのであれば転職活動を始めることを強くお勧めします。
銀行員二年目で転職を後悔しないために
銀行員二年目で転職を考えたときには「まず行動」してください。
なぜなら、第二新卒時期で転職しなかった方は、必ず後々30歳前後の出世レースや40代の出向時期にも転職を必ず考えますが、徐々に転職の難易度は難しくなっていくからです。
以下に、銀行員二年目で転職をせずに30歳前後で転職を考える理由、40代で転職を考える理由をご紹介していきます。
30代で転職ができない理由
30代で転職ができない理由は2つあります。それは「嫁ブロック」と「年収を落とせない」という理由です。
銀行員=エリート、銀行は給料が高くて経営も安定していて潰れることなんてないと考えている家族も多いため、簡単に転職を許してもらえないというのが現実のようです。
30代で転職を諦める人は「転職は成功して、本当は転職したいけど、家族や周囲の目もあるしやっぱり続けよう」と思ってしまうようです。
嫁ブロック
銀行から転職を諦めるケースは、奥さんや家族からのブロックがあることも多いです。例えば、元々奥さんに転職を相談して始めた転職活動でしたが、結局は転職に反対されてしまい、説得ができなかった事例もあります。
確かに、結婚をしていると自分一人の問題ではないので、奥さんを説得することにも力を注ぐ必要があるようです。
年収を落とせない
実際、30代の銀行員は他業種を比べて年収が高いため、年収を落としてまで転職を受け入れる人がほとんどいません。
30代の銀行員は上記で述べたように、年収が高いため、相応の能力にふさわしい転職先を探すと年収が下がってしまうようです。
40代で転職ができない理由
40代での転職ができない理由は「転職先がほとんどない」という理由が大きいでしょう。なぜなら、企業は賃金の高い40代を敬遠して、若い人を育てて即戦力にしたいという考えが大きいからです。実際の求人情報の年齢制限では遅くとも35歳までという企業が多いのが事実です。
40代での転職先はほとんどない
40代は年収が高くなりすぎているため、大体の企業は採用したがりません。高い賃金を払って中高年を雇うならば、比較的賃金が安い若者を育てて戦力にしたいという思いが強いのです。
また、年上の人に仕事を教えづらい、一緒に仕事をしづらいなどと、年配の転職者を敬遠する企業も多いのも事実です。
可能性があるのは仲の良い企業に雇ってもらう
銀行員の方でよくある話が仲の良い企業に引き抜いてもらうことです。この方法は30代後半や40代の方が、財務能力を買われて「ウチに来てくれ」と引き抜かれる転職方法です。
このように、銀行員から転職したいと考える人は、30代でも40代でも苦しみながら転職をしたいと考えますが、徐々に転職をしずらくなってしまいます。
銀行員二年目の転職方法
銀行員は他業界から、ゴリゴリと業務を遂行すること、社会人としてのマナーや教養が高いことが評価され重宝される人材ですので、銀行員二年目の転職も他業界に比べると有利に転職先を確保することができます。
しかし、リスクの高い転職方法や、正しい転職方法を知らないとせっかくの銀行員二年目としてのメリットを活かしきれず、キャリアを大幅に落としてしまうこともあるので注意してください。
リスクが高い転職方法
銀行員二年目の転職で特に注意すべき(リスクが高い)転職方法は「ハローワークを利用すること」と「転職サイトを使うこと」です。なぜならどちらも銀行員の質にあった求人が少ないからです。
確かにハローワークや転職サイトを使用したほうが手っ取り早いかもしれませんが、転職活動はあなたの人生に大きく関わってくることなので、安易な転職方法で後悔をしないように注意してください。
ハローワークを使うこと
ハローワークを活用する方法はあまりおススメできません。なぜなら、求人の質がバラバラであること、転職相談が担当者制でないため、注意することが必要なのです。
まず、求人の質ですが、ハローワークは無料で掲載できるため、有料で求人掲載をする転職サイトや転職エージェントに比べると求人の質にばらつきが生じやすいため、ブラック企業が掲載されている可能性も否めません。
また、転職相談が担当者制ではありません。熱心にアドバイスをくれるハローワークの職員もいますが、対応可能な職員が順番に転職相談を受ける仕組みのため、希望職種に関する業務知識がほとんどない人が担当する可能性もあるので、注意しましょう。
転職サイトを使うこと
転職サイトを活用する方法は、基本的な転職方法ですが注意が必要です。それは求人の質が銀行員に見合わない可能性が高いこと、求人情報を確認する必要があることです。
まず、求人の質の問題ですが、公開求人しか載っておらず、銀行員二年目のあなたにとって良質な求人を探すことが難しいということです。
また、求人に載っている情報も面接時に確認をした方が良いでしょう。
せっかく今の職業が”銀行”であるなら、そのステータスを活用して転職サイトに載っていないような、銀行員二年目にとって良質な求人に応募した方が転職後満足できるでしょう。
銀行員二年目で成功するための方法
銀行員の2年目で成功率を圧倒的に上げるたった1つの方法は「転職エージェントを活用すること」です。
銀行員二年目で転職活動で成功した人達のほとんどが転職エージェントを使っています。実際に私自身も転職エージェントを活用していて、仕事の悩みやプライベートの悩みまで聞いてもらい、私自身を全て理解した上で、転職活動もサポートをしてもらいました。
転職エージェントのメリット
転職エージェントに登録すると3つのメリットがあります。
- 銀行員だと条件の良い非公開求人をもらえる
- 応募企業に特化した対策が可能
- 企業とあなたの間に入って面接日程、入社日の調整、年収交渉を行う
他にも転職エージェントは、採用担当者に求める人物像のヒアリングを行い、実際の職場の雰囲気や面接官の特徴などを深く理解した上で、銀行員二年目のあなたにマッチした企業を紹介してくれます。
特に銀行2年目の20代の銀行員はとにかく、転職市場価値が高い為、同業・異業種問わず引っ張りだこです。
転職エージェントから企業の内部情報を教えてもらうと、webには載っていない職場の雰囲気や転職後のキャリアや年収のイメージなど、詳細な情報まで理解することができるのです。
入社後のリアルな情報を知ることができるので、入社前と入社後のミスマッチがほとんどなく、情報収集を十分に行い満足のいく転職ができます。
転職エージェントのデメリット
転職エージェントのデメリットは、専任の担当者が成績が悪いと、上記のような転職エージェントのメリットを全て受けることができない可能性もあります。
実際に成績が悪い転職エージェントだと、面接対策もしてもらえなくて、企業情報すら教えてもらえなかったという方もいます。
銀行2年目の転職とは人生の重要な分岐点になりますので、転職エージェント選びに失敗しないようにしましょう。
正しい転職エージェントの使い方
転職エージェントは必ず複数登録し、比較することが大切です。
一番条件が良い求人・相性の良いエージェント経由で転職を進めていくことが優秀なエージェントを見つけて銀行員二年目の転職活動を成功させましょう。
(登録自体は3分程度、完全無料で費用等は一切かかりません。)ランキング | 登録必須度 | 詳細 | |
doda | 全ての方に 必須 | 詳細 | |
リクルート エージェント | 全ての方に 必須 | 詳細 | |
パソナキャリア | 初めての転職に 必須 | 詳細 | |
マイナビ エージェント | 20代・第二新卒にオススメ | 詳細 | |
JAC Recruitment | 外資・技術系に 必須 | 詳細 |
<追記>
もし、転職するか迷っている段階であれば、転職エージェントdodaに登録をしておけば安心です。
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銀行員二年目の転職まとめ
銀行員の2年目で転職したいなと考えているのであれば、必ず30歳前後、40歳の出向の時期にも「転職をしたい…」と考えてしまいます。
銀行員は転職をしない人生も幸せかもしれませんが、ずっと転職しておけばよかったと思いながらこの先の人生を続けていくことも苦痛だと思います。
だったら、一度転職活動をしてみて、納得のいく転職先が見つかれば、転職をするというスタンスで行えば、転職をしないにしても腹落ちして銀行員としてのキャリアを積んでいけると思いますよ。
悩んでいるだけだと必ず後悔するので、まずは行動してください。
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