『銀行員は転職に有利なのか?』とお問い合わせが増えてきていますが、答えとしては銀行員の転職は年齢にあった強みをPRすることで有利になると言えます。
弊社の独自リサーチ結果では、銀行員が転職を考えるタイミングは20代の第二新卒期、30代の出世レース時期、40代の出向時期です。年齢で転職市場価値や転職先は異なる為、それぞれの銀行員の転職における強みを理解しましょう。
このページでは、弊社が蓄積してきたデータや傾向を元に、銀行員の年齢別(20代・30代・40代)転職の強みと銀行員の転職先をまとめました。
転職市場価値の決まり方
銀行員の方に転職市場での価値の話をよく聞かれるので、説明します。銀行員に限らず転職で自分の価値がどれぐらいあるのかって気になりますよね。
そんな転職の市場価値の決まり方ですが、当たり前のように世の中の「需要」と「供給」で成り立ちます。
最近だとITエンジニアの方などは旺盛な需要に対して常に人材不足でどんどん待遇が良くなっています。
ITエンジニアなどスキルのある方達は、どのプログラミング言語が使えるかによっても年収水準が変わってきますね。
銀行員の転職における強みとは
私自身も銀行員から転職を経験しましたが、受ける会社によって銀行員の強みやPR方法は全く異なります。
同じ銀行員でも職種によってPR方法も変わってきますが、本日は銀行員の年齢別に市場価値がどう変わるかをお話しいたします。
銀行員の転職-20代
銀行員の転職の強み(PR)-20代
20代の銀行員の需要はとても高いです。1,2年目はそこまで異業種との差はつきませんが、3-5年目ぐらいは、他の業界と比べてもかなり市場価値は高いと言えます。
ゴリゴリと営業ができて、地頭も悪くないという印象を抱かれていることが多く、いろんな業界から20代の銀行員は人気があります。
銀行員の転職注意点-20代
しかし、メガバンクの銀行員になると年収水準が世の中の平均より高いため、4-5年目を過ぎた頃には年収を下げて転職することがメインになってくると思います。
年収水準を維持したい場合は外資の金融機関などに行かないといけないかもしれません。
5-7年目ぐらいの20代後半になっても依然として需要は強く色んな業界から人気はありますが、この頃には転職に躊躇するぐらい年収が下がることも多いです。
銀行員の転職-タイミング
銀行員の場合は、専門性を活かさずに異業界にチャレンジできる歳は20代までだと思いますので、金融業界にずっと身を置きたいのか、新しい業界でチャレンジしたいのかを見極める最後のタイミングだと思います。
2018年に入って銀行員、特に第二新卒の転職相談が多くなってきています。
確かに、フィンテックやAIの流れも考えると銀行員の転職が多くなるのは理解できます。
銀行員の方で転職や転職先について悩んでいる方は、以下の記事を参考にして下さい。
・銀行員の転職の成功方法 | 銀行員の転職先と具体的PR方法
銀行員の転職-30代
銀行員の転職の強み(PR)-30代
銀行員の30代は自分の専門性を生かして転職することがベストです。
年収水準が世の中と合わなくなってきますし、銀行員の30代はマネジメント経験を積んでいないことが多いため、異業界では一気に人気がなくなってきます。
銀行員の転職注意点-30代
メガバンクであれば、30代に入ると年収は1000万円を超えてきますが、実際にはただのプレイヤーの営業マンとしての経験しかない方も多く、異業界に転職しても500-600万円ぐらいの給与水準のオファーしかもらえないことも予想されます。
うまく海外や本部などで専門性を身につけられた方は、銀行ほど大きな組織での経験を買われて良い転職をできる方もいます。
外資金融機関などに転職して、金融業界でどんどん専門的なキャリアを積んで行く方は、年収を2,000万円-3,000万円ぐらいに増やして行くことも可能です。
銀行員30代の転職で注意したいことは、年収問題やプライド嫁ブロックで転職を諦め、転職できないまま後悔をしている銀行員が多い ことも事実です。
転職成功の秘策-30代
銀行員は30代から市場価値が下がると言って来ましたが、これもあくまでも一般論です。あなたに当てはまらない可能性も大いにありますし、現実に30代から異業種に転職したり、上手く転職に成功する方は多くいます。
一例を紹介すると、同業だと外資金融の営業やFintechベンチャーの営業やリスク管理、ベンチャーキャピタルなどに行く方もいます。異業種だと、ベンチャー企業などのCFOやCOO、大きい企業だとリクルートやサイバーエージェントなどのリーダー、メーカーなどの財務経理で転職する方もいます。
メガバンクの銀行員の場合は、外資金融以外を選択する場合は、ほぼ転職時の年収は落ちると思っていて良いです。ただ、そこから1年で活躍して自分の年収に戻す方もおりますし、もちろんそれ以上になる方もいます。最近ではベンチャーなどに入って、上場の波に乗ってストックオプションなどでガッツリ稼ぐ方もいるので、決して30代になったからもう転職なんて無理だよなと思う必要はありません。
銀行員の転職-40代
銀行員の転職が不利になる?
この頃になると専門性を生かして転職する場合以外は、下手に転職活動をして転職するよりは、仲の良いお客さんの企業に財務部長等のポジションなどで引っ張ってもらう方がベターかもしれません。
むしろお客さんに引っ張ってもらえないようなレベルの銀行員であれば、転職なんてしない方が十分に幸せに残りの社会人生活を過ごせると思います。
銀行員の転職注意点-40代
中途半端な転職をするぐらいならば、少しでも今の階層を上げて、出向したときの年収水準をできるだけ落とさないように努力した方が良いです。ストレートに出世している方ならば、目指せるところまで努力し続けましょう。
転職成功の秘策-40代
30代と同様に、40代でも銀行員から転職を成功させる人はいます。ある程度出世できる限界が見えて来て、残りの社会人生活こんなもので良いのかな、と悩んでいませんか。もう一花咲かせたいと思っているなら転職活動をしてみるというだけでも動いてみるのはありだと思います。まずは企業から内定をもらって、「やはりこんなものなんだな」と思えば転職をしなければ良いだけです。逆に「こんなに私のことを評価してくれるんだ」「こんなに私のことを必要としてくれる会社があるんだ」と思ったらそれは運命かもしれません。
銀行員の具体的な転職先
銀行員と言っても、銀行員の職種によって転職先って変わってくる ので、以下の3パターンで具体的な転職先をご紹介した記事を参考にして下さい。
- 一般職(テラー・事務職)
- 営業(個人営業・法人営業)
- 本部(管理・企画・推進・審査)
また、銀行員の方で弊社から転職活動を行ったからのリアルな事例は、以下の記事を参考にして下さい。
銀行員の転職年齢-まとめ
銀行員の転職活動は年齢が上がるほど不利になります。しかし、それと同時に仲良くなった優良企業の社長さんに引っ張ってもらえる 可能性は上がりますので、普段の仕事で接点を持った方達に「あなたをうちの会社に引っ張りたい」と思ってもらえるぐらい良い仕事をした方が良いと思います。
ジョブローテーションの激しい業界なので、自分が楽しめる職種に運良く異動できた場合は、再度転勤させられてキャリアがブレないようにした方がベターです。
自分のキャリアの専門性をつきつめていけるように転職をするという判断もありかと思います。
そうすると将来的には〇〇の専門家のようになれるかもしれません。
銀行員は「人気があるうちに転職」が答え
銀行員が転職するなら20代での転職がオススメです。
何度も言いますが、銀行員の転職市場価値って20代が一番高いんですよ。
30代、40代の方は転職すると現在の年収とのギャップが生じることが多いですが、それは全ての銀行員にあてはまる訳ではありません。
20代の第二新卒時期で転職を少しでも考えてしまうと、出世レースで失敗した時、出向先に馴染めなかった時に「20代で転職をしておけばよかった」と後悔してしまいます。
ここまで読み進めている人は、今の銀行員としての働き方に不満をもち、メガバンクから転職したい!地銀から転職したい!と思っていますよね?
だったら迷ってないで、行動してください。
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