書き方によって印象は変わる!履歴書に「退職理由」を書く時のポイント

書き方によって印象は変わる!履歴書に「退職理由」を書く時のポイント

こんにちは、株式会社Youth Planet-編集部です。

今回は退職理由の「職歴欄」への記載方法について質問を頂きました。

前職の職場を病気でクビになったのですが、クビの場合「一身上の都合により退社」と書いて、面接では「自主退職」と伝えるのでは詐称になりますか?

退職理由は人によって様々だと思います。

  • キャリアアップのため
  • リストラにあった
  • 会社が倒産した
  • 契約期間の満了

とは言え、退職理由を正直に書いてしまった場合、採用担当者がマイナスイメージを与えてしまうのでは?と不安な方は多いようです。履歴書に志望動機を書くな!転職者が書類選考を通過する方法でお伝えした通り、履歴書ではいかにマイナス評価を避けるかが重要です。

今回はどのような経歴でもマイナス評価を受けず、退職理由を伝える方法をお伝えします。


<2024年2月の転職情報>

※ 企業は今期中に採用予算を消化させようとしてくるため、内定率も上がるため、転職を悩んでいる方にもオススメのタイミングです。
2月は転職希望者が本格的に転職活動に動き出す時期ですので求人を先に確保することが必要です。
以下のステップで転職のライバルに差をつけることを強くオススメします。

  1. 複数の転職エージェント(『doda』『リクルート エージェント』など)に登録する
  2. それぞれのエージェントから連絡が来たら、面談または電話で簡単に状況を伝えアドバイスをもらう
  3. 一番相性の良さそうな担当者だったところで、本格的にサポートを受ける
※2月は転職エージェントも気合いを入れてサポートを行うタイミングですので、登録後は、転職エージェントに流れを任せておけば、転職活動を円滑に進められるでしょう。

また、転職サイトで求人を集めたい方は、国内最大級の求人数を保有している『リクナビNEXT』への登録を早めに行うことをオススメします。

「職歴欄」退職理由の記載方法3パターン

退職理由は多くの場合履歴書の「職歴欄」に記入するのですが、実際のところ書くか書かないかはあなたの自由です。

「職歴欄」はあくまでキャリアの概歴を書くための欄であり、スペースは限られているため退職理由は簡潔に記入しましょう。

記載方法のパターンは大きく3つに分けられます。

  1. 自己都合で退職をした場合
  2. 会社都合で退職をした場合
  3. 派遣・契約期間満了の場合

それぞれのパターンにおいてまずは「定型フレーズ」を解説していきます。

1.自己都合で退職した場合

怪我や病気で退職を余儀なくされた場合を含め、自らの会社を退職することを選んだ場合は「一身上の都合により退職」と記載します。女性の場合は出産や育児なども「一身上の都合により退職」となります。

マイナスイメージを与えたくないからといって、自己都合の退職を「会社都合により退職」と記載するのは、経歴詐称となってしまいます。詳しい理由は面接で質問されると思いますので、その際に伝えるとよいでしょう。

2.会社都合で退職した場合

リストラや倒産など下記に当てははまる理由での退職の場合は「会社都合により退職と記載します。

  • 会社が倒産した為離職
  • 会社で大量離職(1ヶ月に30人以上)が起こったた為離職
  • 会社の事業が長期間停止、廃止になった為離職
  • 会社より解雇された為離職

上記の場合に「一身上の都合により退職」と書くのも経歴詐称になる場合があるので気を付けましょう。

また下記の9つのケースはハローワークに相談することで「会社都合の退職」であると認めらてもらえることがあります。その際には内容に応じてタイムカードや給与明細、労働契約書などの証拠提出が求められます。

①残業が多かった

残業が著しく多く、行政機関等からの指摘があったのにも関わらず、改善されなかった場合に当てはまります。

離職直前6カ月で以下の時間を超えていた場合、「会社都合の退職」と認められます。

  • 3カ月連続で45時間以上
  • 1ヶ月で100時間以上
  • 2~6カ月の平均が80時間以上

②給与の減額

歩合制である場合や降格による減俸を除き、今までの給料の85%以上削減された場合に該当します。

③給与支払いの遅延・滞納・未払い

給与の3分の1が支払われなかったことが2カ月続く、もしくは退職直前半年で3回あった場合該当します。

④事業所の移転

事業所の移転により、通勤が往復4時間以上になり、困難だと判断し退職した場合、「会社都合の退職」に当てはまります。

⑤仕事内容が当初の予定と大きく変わった

採用時の契約と、仕事内容が大きく変わり退職せざる負えなくなった場合が当てはまります。

具体的には

  • 採用時の契約とは異なる仕事内容に従事することとなり、それに伴い減給された為退職。
  • 仕事内容の変更にも関わらず、十分な研修等もなく、新しい職場に適応できなかった為退職。
  • 契約上とは異なる勤務地に配属され、通勤が困難となった為退職。
  • 親の介護等の事情を抱えているにも関わらず、遠隔地への転勤を命じられたため退職。

などが該当します。

⑥労働契約書が更新されなかった

更新前提だった雇用契約が更新されなかったり、労働契約の更新で3年以上引き続き雇用されているにも関わらず、労働契約書が更新されなかったための退職の場合「会社都合の退職」に当てはまります。

⑦職場でパワハラ・セクハラ・いじめがあった

職場でパワハラ・セクハラ・いじめ等があり仕事を続けるのが困難になった場合です。セクハラの場合は、事業主や公的機関に訴えても改善されなかった場合が当てはまります。

⑧会社都合で休職命令による長期休職

具体的には休職期間が3カ月以上続き、休業手当を貰っていた場合に該当します。休業手当の支給が終わってしまうと基準から外れてしまいます。

⑨会社の業務が法令に違反していた

会社の業務が法令に違反をしていて、それを知ってから3カ月以内の退職の場合該当します。

3.派遣・契約期間満了の場合

派遣や契約社員として雇用されており、契約期間の節目で退職した場合は「契約期間満了のため退職」と記載します。契約期間満了以前の退職は自己都合になりますので、「一身上の都合により退職」と記入しましょう。

番外編:退職理由を書かなくて良いケース

退職した会社がない人は退職理由を書く必要がありません。

在職中の方は最後の職歴のあとに「現在に至る」でしめましょう。

注意!退職理由を明確に書いた方がいいケース

退職理由に前述の「定型フレーズ」が使えない場合があります。

下記のケースに当てはまる方は書類選考の段階でマイナス評価を受けないために退職理由を具体的に書いた方がいいでしょう。

転職回数が多い(20代で4~5回)

採用担当者には「採用してもすぐに辞めてしまうのでは?」と不安を与えてしまいがちです。その都度納得のいく理由を伝えておくことで、少しでもその不安を払拭しましょう。

(例) 平成○年 ✕月 親の介護に伴い退職

平成✕年 △月 結婚に伴い退職

職歴に一貫性がない

業種や職歴に一貫性が見えない場合は、「すべて中途半端に辞めてしまっているのでは?」という懸念を与えかねません。

(例) 平成○年 ✕月 株式会社◇◇ 営業事業部 入社

平成✕年 △月 システムエンジニア転身の為 退職

詳しくは面接で説明するとして、職歴には上記の例のように、新しい分野への挑戦やキャリアアップを目指しての退職だったことをアピールするのが良いでしょう。

職歴に長期間ブランクがある

退職後に転職活動をしていたとしても、通常その間の休職期間は2,3カ月程度です。半年以上ブランクがある場合は具体的な理由を添えて、社会復帰に問題がないことを伝えましょう。

(例) 平成○年 ✕月 病気治療のため退職(○月△日現在、完治)

平成✕年 △月 一身上の都合により退職。以後、フリーランスにて活動

採用担当経験者が教える!履歴書「退職理由欄」文章作成のコツ

退職理由は前述のように、多くの場合職歴欄に一言記入するのが一般的ですが、履歴書の形式によっては「退職理由欄」が設けてあるものがあります。その場合は直近の前職を辞めた理由のみを書きます。在職中の人は記入不要です。

退職理由を書きたくない場合は退職理由欄のないJIS規格の履歴書用紙を選ぶと良いでしょう。しかし、企業からの指定で退職理由欄に記入を求められた場合、「正直に書いてマイナス評価にならないのかな」などと退職理由の書き方については悩んでいる方も多いかと思います。

メガバンクや大手IT企業で面接官も経験している、 転職エージェント堀田の採用担当者側からの目線で、実際に採用担当者はどこをみているのかを解説していきます。

「転職に不利」な経歴:採用担当者の注目するポイントとは?

まず、採用担当者が職種によって注目するポイントは異なってきます。

  • 営業職・・・「具体的な成果は?」「得た学びや学習は何か?」
          「成果が出たことに満足していないか?」
  • 管理部門・・・「経験の幅広さ」「組織貢献、人材育成への貢献度」
  • 技術職・・・「専門スキル意外の社会人スキルの高さ」「組織貢献度」
  • 販売職・・・「接客スキル以外の強味」「協調性」
  • 一般事務職・・・「実務能力はもちろん、組織の一員として活躍できるか」

上記の点において自信のない人が必ずしも不利ということではありません。コツは「転職に不利」というポイントを覆すような書き方をすることです。

退職理由と志望動機は紙一重!

病気や出産などの理由はそのまま伝えれば問題ありませんが、例え「残業が多く、仕事がハードだった」、「パワハラなどで上司に不満があった」などのやむ負えない退職理由があったとしても、ネガティブに書くのは避けましょう。採用側としてはこれから転職して前向きに頑張ろうとしているポジティブな人を求めています。

採用担当者が注目するポイントを押さえ、「ポジティブな表現」を意識し、加えて、志望動機とも矛盾しない書き方をするとより良いでしょう。

>>転職の退職理由はポジティブに表現する秘策

(例) 前職では○○を担当しており、△△という実績を上げることが出来ました。また、御社では、前職とは違った職種にはなりますが、人と助け合いながら仕事を進めていくことが好きなので、チームで連携を取りながらより自分の力を発揮できる職場で働きたいと思い、退職を決意しました。

退職理由と志望理由を合わせてなぜその企業に就職したいのか、伝えられるとより良いです。

まとめ

今回は履歴書に退職理由を書く際のポイントをご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?

履歴書によってあなたの第一印象は決まってしまいます。履歴書完全マニュアル【転職 履歴書】書類選考はコツと印象!面接官が直伝する8ステップ を参考にして好印象を与える履歴書を作成してください。

< 書類選考に強いエージェント2選 >

私たちが転職の職務経歴書等の書類選考に強いと考える、大手転職エージェントをオススメします。

リクルートエージェント:求人数国内最大規模が特徴
リクルートエージェントは、国内最大手の総合転職エージェントです。もちろん職務履歴書の情報もありましたし、第二新卒案件からハイキャリア層まで幅広いユーザーからの指示を集めています。可能性を広げて転職活動をしたい方におすすめです。

 doda:顧客満足度No.1
dodaは、パーソルキャリア(旧:インテリジェンス)が運営する国内規模No.2の転職エージェントです。職務経歴書・面接対策といった実践的なサポートが素晴らしいと評判です。提案力・求人数ともにNo.1では無いものの、総じて「悪い口コミ」も見当たらず、担当者の当たり外れが少ないエージェントだと言われています。

応募書類の作り込みで書類選考の通過率、内定獲得率は大きく変わってきます。あなたは職務経歴書の作成なんて人生に2-3回作れば良い方ですが、私たちは年間に数百件の職務経歴書作成のサポートをしているのです。差が出て当然なので、是非お気軽に私たちのような転職エージェントにご相談ください。

リクルートエージェント:求人数国内最大規模が特徴
 doda:顧客満足度No.1