こんにちは、株式会社Youth Planet-転職エージェント編集部です。
今回は、転職希望者から下記の質問を受けました。
Mさん: 25歳 男性
転職の面接対策を考えていますが、一次面接・二次面接・最終面接では質問内容やチェックされることは変わってきますか?正直何を準備していいのか分からないので、これだけはしっかり準備しておいたほうがいいというものをお願いします。
多くの転職希望者とお話しすると、「webや転職エージェントから想定質問を集めたから大丈夫です。」いう方が多いです。
しかし、 そんな表面的な対策では面接官に必ず対策不足と見抜かれてしまいます。
実は、 転職エージェント堀田 はメガバンクや大手IT会社での面接官の経験もあるため、面接官と転職エージェントの両方の視点を持っています。
今回は、上記の悩みを面接官としての視点も踏まえた 転職エージェント堀田 と本質的な想定問題と対策を練りました。
この記事を最後まで読むことで、面接官が何をチェックしているか理解が深まり、あなたの面接の通過率は一気に高まります。
ここだけは抑えろ!採用フローの裏側
一次面接から最終面接まで、全ての転職面接で通過率をあげる方法はズバリ!
企業側の採用フローを理解することです。
- 経営陣(役員)が会社全体の向かうべき方向を示す(IRなどに今後の展望・中期経営計画などを記載)
- 経営陣の方針に基づいて、各現場がどういう風に戦略を打つのか考える(国内拠点を強化するのか、海外進出をするのか、etc…)
- 人事部で各現場の状況に応じて、必要人員を吸い上げて、採用要件をまとめて、求人募集を出す
つまり、①会社の向かうべき方向を理解し→②事業の戦略を把握→③採用要件(どういう人が必要)を確認すれば、基本的に面接で何を聞かれても間違った答えにはなりません。
具体的な想定質問の対策に入る前に理解を進めましょう。
一次面接ってどんな面接?
まずは一次面接について解説していきましょう。
一次面接の面接官=減点方式!
一次面接は面接官が人事の場合が多く、面接慣れをしていて、面接のやり方を勉強してきている方たちなので、転職者から話を聞きながら減点方式で点数を付けていきます。
また、一次面接官は、採用すると会社にトラブルなどは発生しないかという側面を見ていることも多いです。
良くも悪くもやる気のある転職者は取りたいが、あまり変な人を取ってしまうとなにかトラブルが発生した時の責任は採用した人事にくるので、安パイな転職者を採用したがる面があります。
一次面接!5つの想定質問
一次面接では、自己紹介や職務経歴について質問されます。
明るく簡潔な回答を心がけましょう。
下記が一次面接の5つの想定問題ですが、あなたはどう答えるか一度考えてみましょう。
- 自己紹介をお願いします。
- 今までの職務経歴を教えてください。
- 前職の退職(転職)理由は何ですか?
- 当社を志望した理由は何ですか?
- 最後に、何か質問はありますか?
それではライバルを振るい落とす、一次面接の3つの対策を一緒に確認していきましょう。
一次面接でライバルに勝つ!3つの対策
今回は、一次面接でよく聞かれる下記の3つの想定問題の考え方をみていきましょう。
- 今までの職務経歴を教えてください。
- 前職の退職(転職)理由は何ですか?
- 最後に、何か質問はありますか?
1. 今までの職務経歴を教えてください。
職務経歴を教えてください=面接でPRしたいことを具体的に教えてください。
ということです。
PRしていることが、求人票の歓迎要件にマッチしているか、
考えて仕事ができるかをチェックしています。
下記の3つのポイントを抑えて、十分に対策をしていきましょう。
- 歓迎要件、求められる人物像に寄せる
- 実績を数字で示す
- 面接で突っ込んで欲しいことを入れる
職務経歴の質問は書類選考から一貫性がないと不合格になる ため、以下の記事でさらに対策をしていきましょう。
▼参考記事▼
2. 前職の退職(転職)理由は何ですか?
前職の退職理由は何ですか?今の会社を転職する理由は何ですか?という質問の意図としては、以下の2点です。
- すぐに辞めてしまわないか?
- 会社や周囲のせいにする「他責」のクセがないか?
答え方は「退職理由を正直&ポジティブ」に答えること です。
下記の3つのポイントで通過率がUPしますので参考にしてください。
- 現職の入社理由を書き出す
- 不満を入社理由に合わせてポジティブ言い換える
- 退職理由を応募企業の志望動機に繋げる
▼参考記事▼
3. 最後に、何か質問はありますか?
この質問は逆質問と言われていますが、意外に十分に対策を行なっていない転職者が多いので、差がつきやすいところです。
質問の意図としては、会社への興味や入社意欲の高さをチェックしています。
通過率がUPする、逆質問の3つのポイントは下記の通りです。
- 面接に準備する逆質問を5つ準備
- 面接する相手によって、質問を変える
- 面接官「個人」に訴える逆質問をしてを心がける
転職者からは「逆質問でNGな質問はありますか? 」などの問い合わせがありますので、下記の記事にもまとめています。
▼参考記事▼
二次面接ってどんな面接?
二次面接では具体的に入社後あなたの希望する部署や職種とのマッチングに重点をおいて面接が行われます。
二次面接の面接官=現場目線
二次面接では、面接官が現場社員の場合が多く、面接のやり方を特に勉強してきているわけではないので、質問力が低く転職者の良いところを引き出すのが下手な面接官も多いです。
また、二次面接官は、入社後も現場とミスマッチがないか、現場で活躍できるか、厳しくチェックしています。
現場の経験やスキルを具体的な数字で確認されます。また現場のストレスに耐えうるか、現場の社員の雰囲気とマッチするかもチェックポイントです。
二次面接!4つの想定質問
二次面接は現場目線です。前職での経験やスキルを数値を使って、具体的に伝えていきましょう。
下記が二次面接の4つの想定問題ですが、あなたはどう答えるか一度考えてみましょう。
- ご自身の長所(強み)・短所(弱み)を教えてください。
- 弊社で将来的にどのようなキャリアを築いていきたいですか?
- 今までの仕事にどんな不満を持っていましたか?
- 弊社があなたを採用するメリットは何ですか?
それでは合格へグッと近づくために、二次面接の対策を確認していきましょう。
二次面接で現場を納得させる!2つの対策
今回は、一次面接は通過するけど、二次面接で落とされる方が弱点とする下記の2つの想定問題の考え方をみていきましょう。
- 弊社で将来的にどのようなキャリアを築いていきたいですか?
- 弊社があなたを採用するメリットは何ですか?
1. 弊社で将来的にどのようなキャリアを築いていきたいですか?
「どのようなキャリアを築きたいか?」という質問の意図は、将来の業績見通し、中期経営戦略のような今後の戦略に関して理解していますか?ということです。
NGな答え方としては、事業として縮小しようとしていること、力を入れていないことをやりたい!と言ってしまうことです。
逆に企業の進んで行く方向性を事前にしっかりと理解しておくことで、自分の進みたい方向と企業の進みたい方向は一緒です!と納得させることができます。
具体的な、企業理解ノウハウ については下記の記事に詳しく書いてあります。
▼参考記事▼
2. 弊社があなたを採用するメリットは何ですか?
この質問のポイントは、「即戦力としてのアピール」です。
例えば極論ですが、A社からB社に今担当していう顧客をそのまま連れて行くことができると想像してください。今あなたがA社で5,000万の収益を上げているとしたら、その5,000万円がそのままB社の利益に上乗せされるんです。それをできるあなたは確実にB社に転職できると思いませんか?
これが即戦力としてのアピール、つまり「私を雇ってくれれば、同じ結果を再現できますよ!」と自信を持ってアピールすればいいのです。
具体的なアピール方法は下記の記事に詳しく書いています。
▼参考記事▼
最終面接ってどんな面接?
さぁここまできたら最終面接です。最終面接は1次2次とはまた違った緊張感があるかもしれません。
最終面接の面接官=経営陣
面接官が役員や社長など経営陣の場合、長期的な視点でチェックされます。
面接官が役員の場合は、ハートや志望度の面を見ている場合が多いです。
最終面接まで進んできたレベルの高い転職希望者を、会社のことを一番よく知っているであろう役員の方は「長期的に貢献してくれるのか」とチェックしています。役員面接は、年齢も50-60代の方たちが出てくることがほとんどで、夢などを語れる転職者の方が合格する可能性は高いです。
最終面接!3つの想定質問
最終面接では「大きな夢や目標・野望を持っているか」を想定質問に織り交ぜながら語ることで、役員・社長レベルの面接官を納得させることができます。
- 仕事において大切にしたいことは何ですか?
- 前職の退職理由はなんですか?
- 他社でなく、なぜ自社なのですか?
最終面接で役員・社長を納得させる!2つの対策
経営者は常にもっと会社を良くしたい。もっと従業員にとって良い会社にしたい。もっと良いサービスを提供したいと思っているものです。あなたを採用することで、会社・組織にとって良い風が流れ込むと思えるとぜひ採用したい!となるわけです。
- 仕事において大切にしたいことは何ですか?
- 他社でなく、なぜ自社なのですか?
仕事において大切にしたいことは何ですか?
この質問の意図は「会社の理念やカルチャーと同じ気持ちで5~10年後の会社を支えてくれる人物ですか?」です。
NG回答は、企業の経営理念やビジョンと全く異なる価値観をアピールしてしまうことです。
企業理解を深めて、私は会社と同じ将来をみて進んでいきたいことをアピールしましょう。
▼参考記事▼
他社でなく、なぜ自社なのですか?
なぜ自社パターンの答え方としては、志望動機に自分だけの「リアルな経験」を加えることです。そして、その「ストーリー(実際の経験)」を志望動機にリンクさせることです。
最終面接の志望動機のポイントは長くなってしまいましたので、また別の記事にまとめています。
▼参考記事▼
実践!内定率を上げる-面接練習方
転職面接の想定質問を上述してきましたが、コツやポイントは抑えていただけましたでしょうか?
しかし、人って読んだり考えたりするだけだと理解した気持ちになるのですが、本番になるとプレッシャーで失敗してしまうのです。
そこで、十分にアウトプットを繰り返して、本番ではスラスラと自然に伝えることが出来るまで練習していきましょう。
面接練習:Step1
紙にアウトプット!
転職の面接は基本的にテンプレートのような質問しかありません。「こう聞かれたら、こう答える」と十分な準備を事前にしておくことで、あなたの通過率は驚くほど高くなります。
なんとなく、こんな感じで答えれば大丈夫かな?と考えるだけではダメです。まずは紙に書き出して、アウトプットをしていきましょう。
面接練習: Step2
第三者のチェックを受ける
紙にアウトプットしたら、家族や友人に聞いてもらい表情やロジックがしっかり準備されているかチェックしてもらいましょう!
ここで注意点としては、現職の上司や同僚を相手に練習は避けましょう。
実際に、現職の会社に転職のことを伝えると大きなトラブルに繋がる可能性も高いです。
面接対策で有効的な対策は、面接対策に強い転職エージェントを利用することです。
なぜなら、転職エージェントは求人情報だけでなく、採用担当者や面接官の特徴も把握していますし、企業別の想定質問も把握しているからです。
転職エージェントの落とし穴
一方で注意点もあります。
正直な話、転職エージェントは優秀な人かそうでない人がはっきりと分かれていることです。
例えば、どこの企業でも同じことが言えるのですが、めちゃくちゃ優秀な担当もいれば、成績の悪い担当者もいるのが事実です。
担当者が悪い場合の感想
私は、転職を初めてチャレンジしたのですが、転職エージェント選びを間違ってしまったようです。最初の面談をした時には、年収の希望だけ聞かれて後はただ求人を送りつけてくるだけ。面接対策をして欲しいと伝えると、求人票に書いてあることを押さえると問題はない。と言われました。。。結局、言われたままに15社ほど受けさせられて、内定が出たのは1社だけで、しかも入社したら求人票に書いてあることと全く違う条件で働かされて後悔しかしていません。
正しい転職エージェントの選び方
転職エージェントの選び方は、コツとノウハウを知ることから始まります。
年収2,000万円以上のエグゼクティブ人材のエージェントを経験し、現在は株式会社Youth Planet代表を務めている堀田に「転職面談にはエージェントを活用するべきか?」を聞いた【Q&A】をまとめた記事も用意しております。
追記:転職で優位に立つ方法
余談ですが、転職は戦略的に考えると優位に立てるので、もし私が今転職をするのであれば、事前に求人だけ先に集めます。
この条件なら転職を考えてもいいかと思える求人があれば応募を出して、最終的に年収交渉を転職エージェントにお願いし、現職よりも良い条件を手に入れて転職をします。
キャリアを作るのが上手な人は「大手転職エージェントを利用するコツ=求人の相見積もり」「転職求人は不動産と同じ」「転職は戦略的に考えると優位に立てる」などの転職のコツを知り尽くしているのですね。
だから、転職に慣れている方は複数の転職エージェントを活用して、キャリアアップしていくのです。
この記事では転職のコツもご紹介させていただきました。ここまで全てお読み頂いたあなたは、すでにコツを知っている為、転職で非常に優位なポジションを取っています。