こんにちは、株式会社Youth Planet-転職エージェント編集部です。
今回は残業代がでない会社にお勤めの方からのご相談です。
完全週休二日制ではなく、第一土曜と日曜、祝日の休みだけです。
もちろん、第二第三第四土曜の出勤分のお金は貰えません。初任給はてどり17万といったところ。
残業も人によってですが、50時間~200時間です。
もちろん残業代はゼロです。
確かにこの業界は残業は仕方ないと思うのですが、これってひどすぎますよね?
(20代前半 女性)
転職も考えたいのですが転職活動の時間もなく就職難ですから足元を見られているのでしょうか。
タイムカードの類もなく一応自己管理で退社時間をメモしています。
皆様がこんな状況だったら、まず何から行動をおこしますか?
参考までに聞かせてください。
(20代後半 男性)
日本の「働き方改革」の中でも問題になっている「長時間労働」と「残業代未払い」ですが、残業代ゼロや残業代が全額でない会社は実は珍しくありません。
しかし、だからといって相談者さんのように、長時間労働を行っているにもかかわらず、残業代が出ない会社で働き続けては、疲労は募るばかりで仕事へのモチベーションも低くなっていくでしょうし、何一ついいことはないのです。
残業代が出ない会社なんて、早いところ見切りをつけて転職してしまった方が良いです。
今回は実際に残業代ゼロの会社から転職に成功したAさんの実体験を交え、残業代ゼロの劣悪な職場から転職するべき理由とその方法を解説していきます。
残業代が出ない会社に居続けるメリットなんてない
まず最初にはっきり申し上げておきたいのは、「残業代の出ない会社にろくな会社はない」ということです。
入社時の雇用契約での同意が無い限り原則、雇用主は労働者の時間外労働に対して、それ相応の賃金を支払う義務があります。
残業代がゼロなんて会社は「人件費=コスト」としか考えてない会社で、従業員がサービス残業してくれるほど会社が設けるような仕組みになってます。
そんな会社のために無理して働いて貢献するメリットなんてないですよ。転職を考えてみては?
残業代ゼロの会社でただ働きしてはいけない具体的な理由を以下に4つあげています。
仕事のモチベーションはやっぱりお金
働いた分きちんと給料に反映されることは、仕事をする上での重要なモチベーションになります。給料が増えるという、目に見える形で自分を評価してもらった喜びがあるからです。
ボーナスや残業代のない会社に限って、「働きがい」や「やりがい」のような言葉を社員に使うことがよくあります。
もちろん、仕事にやりがいを感じることは大事ですが、自分の働きに給料が見合わなければ仕事へのモチベーションも下がってしまいます。やる気が湧かなければ、結果も残しにくく、スキルも身につきにくいでしょう。
貯金も出来ず長い目で見たときの損失は大きい
基本給が桁外れに高い場合を除いて、残業代が出ないことで生活が苦しくなることも考えられます。生活するだけで手一杯になり、貯金ができないなんてことももちろんあり得るでしょう。
残業をすることで時間がないのに、お金にも余裕がなければ将来への不安もでてきます。残業代が出ない会社で働き続けることは、本来貯金できるはずだったお金も貰えずに、タダ働きをしているようなものです。
働くほど自分が損をしてしまう会社にこだわる必要はありません。きちんとした労働環境の整った会社へ早めに転職をすることをお勧めします。
サービス残業で心身ともに疲れ果てる
サービス残業が当たり前になってしまうと、あなたの心も体も疲れ果ててしまいます。
残業代を支払わない会社は、これから先も残業代を払うことはないでしょう。
残業をすることで、日々の生活にもゆとりが持てずに体を壊すこともあるかもしれません。その上、これからずっとサービス残業をしなければいけないかもしれないという精神的な負担は大きくなってしまうでしょう。
残業代が出ない会社なんて信用できない
残業代も出ない会社は、経営者だけが得する仕組みになっていて、社員のことをコストとしか見ていません。不当に、残業代の支払いを拒否する会社を信用することはできませんよね。
残業代が出ないため、従業員が長時間労働をすればするほど、仕事に対する人件費は安くなります。
しかし、社員の不満も溜まりますし、残業代を廃止することで人件費のコストダウンを図り、業務の工程の圧縮などの根本的な問題の対処を行っていないため、経営としては今後成り立たなくなる可能性が強いです。
こんな会社は要注意|残業代が出ない会社の特徴
残業代が出ない会社には共通するいくつかの特徴があります。
以下のような会社にお勤めの方はこのまま頑張っても残業が出ないことが多いので、転職を考えることをおすすめします。
名ばかりの管理職が多い
残業代が出ない会社の中には名ばかりの管理職が多く存在します。これを作ることによって、残業代を払わない仕組みにしているのです。
管理監督者には残業代を支払わなくてもよいと、労働基準法には規定があります。しかし、この管理監督者には厳密な要件があり、「一つの部門などを統括する立場にある」「企業の経営に参画する」「賃金面で十分に優遇されている」というものです。
企業によっては残業代の支払いを逃れるがために、上記の要件を満たしていない、名前だけの管理職を作っているところもあるのです。
特に権限などなく、給与も他の社員と大して変わらない名ばかりの管理職の方が多数いる会社は注意が必要です。
タイムカード押させた後に残業させる
勤怠の管理にタイムカードを使用している企業も多いと思います。
タイムカードだけ先に押させて、その後に残業をさせる会社には要注意です。残業分はタイムカードに反映されないのでもちろん残業代は支給されません。
もしあなたの職場でこのようなことがあれば、それは違法行為に当たりますので従う必要はありません。しかし、分かっていても上司の指示を断れないという人は沢山いるのではないでしょうか。
自宅で仕事は当たり前
自宅に仕事を持ち帰ることが常態化しているようであれば非常に問題です。そもそもなぜ仕事を自宅に持ち帰らないといけいのかを考えてみてください。
もし、会社が残業を認めず、自宅で残りの仕事をすることを強要しているのであれば、違法性が高いと言えます。
年俸制を理由に残業代はゼロ
年俸制を取り入れていることを理由に残業代を支給しない会社にも注意が必要です。
確かに年俸には、ある程度の見込みの残業代を含めた金額を提示します。しかし、見込み分を超えた残業を行った場合には、超過分の残業代を労働者に支払う義務が発生します。
あなたが年俸制で仕事をしている場合、気づかないうちに超過分の残業代をカットされているなんてこともあり得ます。
労働時間に対して給料が低いと感じるのであれば、一度確認する方が良いでしょう。
残業ゼロの会社から転職に成功したAさんの話
実際に残業代ゼロだった前職から転職し、年収も大幅にアップして仕事もプライベートも充実した日々を送っているAさんの体験談をご紹介します。
お金よりもスキルアップと頑張った1年目
大学卒業後、某IT企業に就職しました。今思えばその頃から定時で帰るなんてことはほとんどなかったですし、「残業も研修のうち」との考えから残業代も頂いてませんでした。でも、新しいことを学ぶ毎日は楽しかったですし、お金よりも自分のスキルアップのためと思えば残業もやりがいがありました。
昇給もなく迎えた2年目。「あれ?給料少なくない?」
2年目になったところで1年目と変わらず昇給もなく、残業は毎日続くし、もちろん残業代も相変わらず出ないし、いくら頑張っても先が見えなくて疑問を持つようになりました。
職場の雰囲気として、愛社精神が強く、「サービス残業=会社のために貢献している」という悪しき古い考え方が根付いているようなところだったので、残業代ゼロでも頑張るのが当たり前という感じでした。
ついに心身ともに崩壊しだした3年目
会社に不満を持ちながらも3年目を迎えたある日、遊ぶ暇も惜しんで働いているのに、全く増えていかない貯金通帳をみて悲しくなってきました。
こんな生活はこれ以上嫌だ!と思いようやく転職を考えるようになりました。
軽い相談だけのつもりがあれよあれよと転職することに
とりあえず転職エージェントに登録して相談だけしてみようと軽い気持ちで面談に行きました。
担当のエージェントが親身に話を聞いてくださり、「こんなに頑張っているのに残業代がないなんてブラック企業にもほどがある!あなたの力を必要とし、正当な報酬をくれる企業はいっぱいありますよ」と言ってくれました。
その後紹介してもらった求人の中から、2~3社に決めて転職活動を始めてみました。すると、担当エージェントのサポートもあり内定を頂くことができました。
転職してよかった!プライベートの時間も充実した毎日
今働いている会社は基本給は前職とさほどかわりませんし、忙しい業界なのでもちろん残業もありますが、残業代は残業した分出ますし、休日出勤はほとんどなく、あってもちゃんと手当がでます。
前職ではお金よりも頑張る姿勢と思っていましたが、転職して給与が増えたことでより仕事へのモチベーションもあがりましたし、より効率的に仕事ができていると思います。
あの時、転職して本当によかったと心から思えますし、残業代ゼロでも頑張っている人がいたら、「その頑張りも正しく、残業代という形で評価してくれる会社はいっぱいありますよ」と今すぐにでも転職をおすすめしたいですね。
残業代ゼロ会社からの脱却|さっさと見切りをつけて転職しましょう。
Aさんのいた会社のように「サービス残業=会社への貢献度」なんていう会社も多いのが現実です。ですが、残業代ゼロの会社に居続けてもあなたが心身ともに消耗されていくだけで、良いことなんて一つもないのです。
そんな会社には見切りをつけて転職しましょう!
ただし、感情に任せて早々に退職してしまったり、適当に最初に内定が出たところに転職したり、焦って転職してはまた同じような環境で苦しんでしまうかもしれませんし、悪循環です。
残業ゼロの会社から転職する時に気を付けていただきたいのは以下の3点です。
- 在職中に転職活動をする
- 徹底した求人情報の収集
- 転職先企業に特化した書類選考・面接対策
この3点を実現するためには転職エージェントを活用して転職活動を進めることをおすすめします。
転職エージェントを利用するメリット
転職エージェントの最大のメリットを下記にご紹介します。
・公開されていない企業の内部情報にも精通
・応募先企業に特化した書類選考・面接対策
・求人紹介から転職成功、入社後の条件交渉まで徹底したサポート
まず、転職エージェントの最大のメリットはその膨大な情報量であり、公開されていない好条件の求人情報も多く保有しています。
また、転職サイトなどで公開されている求人票には企業の悪いところは書いていないことがほとんどなので「残業ほぼなし」と書いている企業でも、いざ入社してみると「計上している残業がないだけでサービス残業の毎日」なんてブラック企業も少なくありません。
転職エージェントはそういった企業の裏事情に詳しいので、残業が少ない、もしくは残業があってもきちんと残業代の出る求人のみの紹介が可能です。
また、在職中の転職活動となると、日々の仕事に追われてなかなか転職活動にかける時間を割くのも厳しいかと思いますが、転職エージェントがあなたの希望や条件をヒアリングした結果、あなたにあった求人の紹介から、転職希望先に合わせた応募書類の作成や面接の練習なども行ってくれるので、忙しい日々の中でも効率的に転職活動を行うことができます。
残業ゼロの会社からの転職におすすめの転職エージェント
残業代ゼロの会社から転職する際に、おすすめの転職エージェント5社をご紹介しますので、ぜひ転職エージェントの利用もご検討ください。
(登録自体は3分程度、完全無料で費用等は一切かかりません。)ランキング | 登録必須度 | 詳細 | |
doda | 全ての方に 必須 | 詳細 | |
リクルート エージェント | 全ての方に 必須 | 詳細 | |
パソナキャリア | 初めての転職に 必須 | 詳細 | |
マイナビ エージェント | 20代・第二新卒にオススメ | 詳細 | |
JAC Recruitment | 外資・技術系に 必須 | 詳細 |
<追記>
もし、転職するか迷っている段階であれば、転職エージェントdodaに登録をしておけば安心です。
>>顧客満足度が高いのdoda
それでは具体的な転職エージェントの詳細をご紹介していきます。
doda | 顧客満足度が高く丁寧な対応とノウハウが好評
パーソルキャリア(旧:インテリジェンス)が運営する「doda」は、顧客満足度が高い転職エージェントで営業能力や連絡スピードが高いです。
特徴は、担当者の対応が平均的に良く、当たり外れが少ない転職エージェントだと言われています。
- 年間約2万人の転職成功達成の実績
- 業界専門のアドバイザーが在籍
- 20万件以上(※2023年3月時点、非公開求人を含む)の求人を保有
パソナキャリア | 初めての転職には必須
初めての転職活動や、サポート力を重視する方には「doda」と「パソナキャリア」の登録をおすすめします。
また、平日夕方や土日の面談や相談対応も可能なので、在職中の転職活動など、時間にあまり余裕がない方にとっては利用しやす転職エージェントです。
もちろん書類・面接選考の対策から退職手続きまで手厚くサポートしてくれます。
「パソナキャリア」は情報収集先として非常に強力な転職エージェントですので、情報収集を初めて行う方にもオススメです。
リクルートエージェント | 案件総数・内定決定率No.1
「リクルートエージェント」は案件総数・内定決定率ともにNo.1の国内最大手の総合転職エージェントです。
転職希望者の約80%以上が利用したことがあるというのがこのリクルートエージェント。
転職支援実績No.1というのがうなずける、下記の4つの大きなメリットがあります。
- 30万人以上の転職成功実績から得たノウハウの蓄積
- 信頼による非公開求人10万件以上の保有
- 99%が満足と答えた「面接力向上セミナー」
- 20時以降、土日祝日、思い立ったらいつでも相談できる
マイナビエージェント | 20代・第二新卒にも強い
「マイナビエージェント」は、メリット・デメリットがはっきりしています。
メリット | デメリット |
|
|
使い方としては、「doda」と「パソナキャリア」に登録した上で、第二新卒・20代向けの求人や中小企業の求人を取りに行く為に「マイナビエージェント」を追加で登録することをオススメします。
JAC Recruitment|ハイキャリア転職で実績No.1
ハイキャリア案件を求めている方には「doda」に加え「JAC Recruitment」の登録はしておきましょう。
「JAC Recruitment」は外資系・国内企業のグローバルポジションについては国内実績No.1です。 質・量・サービス共にトップレベルなのでハイキャリア案件を求める方は「JAC Recruitment」に登録をして、ハイキャリアに特化した対策を行なっていきましょう。
まとめ
今回は残業代ゼロの会社から転職すべき理由とその方法について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。
今、残業代をもらえず、心身ともに疲弊しきっている人がいたら、これ以上状況が悪化しないうちに行動に起こしましょう!
このまま、プライベートの時間もないのに貯金も出来ず、あなたに正当な報酬も払えないような会社のためにあなたの人生を犠牲にして働き続けたいですか?
あなたの仕事量を正当に評価し、残業代としてきちんと対価を支払ってくれる会社もたくさんあります。
Aさんのように「相談してみるだけでも」という小さなきっかけで、あなたの人生を大きく変える一歩を踏み出せるかもしれません。
まずは、転職エージェントに相談してなるべく早く残業代も出ないような会社からは転職しましょう。