こんにちは。株式会社Youth Planet -転職エージェント編集部です。
一般的には女性が多く華やかなイメージがあるアパレル業界ですが、もちろんアパレル業界にはメンズブランドや、本社勤務でアパレルブランドを支える男性従業員も大勢います。
今回は男性でアパレル業界への転職を目指す男性からご質問をいただきましたので、ご紹介します。
ですが、経歴はアパレル系統の経験は全くなく、現在は契約社員で事務職をしています。
アパレル経験が無くても、事務の実務経験があれば経理とかで本社採用ならアパレル経験がなくても転職し可能でしょうか?
また、販売員などの現場職も可能であればやってみたいのですが、20代後半でも可能ですか?
アパレル業界へ転職し頑張っていく上で知っておいた方が良いことなどあれば教えて下さい。
(27歳 男性 事務職)
男性のアパレル業界への未経験からの転職は年齢を重ねるほど難しくなってきます。相談者さんは20代後半とのことなので、なるべく早期の転職をおすすめします。
男性がアパレル業界への転職を目指すのであれば、まず知っておいてほしいのはアパレル業界は好きだけでやっていける世界ではなく、意外と激務です。その上薄給が当たり前の世界なので、今より年収が下がってしまう可能性も考えておく必要があります。
しかし、アパレル業界では業界内で異動や転職を重ねてキャリアアップを狙い、年収を上げていく人も多く、男性でもアパレル業界でどのようなキャリア構成をしていきたいかを明確にして取り組むことで働き方や給与面では大いに改善の余地があると言えます。
今回は、男性がアパレル転職で失敗しないために、まず知っておいてほしいアパレル転職の現状や、アパレル転職での注意点、に加えて、男性がアパレル業界で目指せるキャリアや年収UPを目指す方法を具体的に解説していきましょう。
男性のアパレル転職の現状
アパレル業界ないでの男性の転職市場は活発であると言えます。
男性がアパレル販売員を希望する場合、20代30代では求人も多く、比較的転職も難しくないようです。ただし、40代以降になると、求人自体が少なくなる傾向にあるようです。そのため、40代以降でアパレル業界を目指す人は、現職での個人売上の成績が良い、シューフィッターやファッション販売能力検定など専門的な資格試験を取得している、などの実績があると転職しやすいでしょう。
アパレル業界では職種によっては専門的なスキルや知識が必要なこともあるため、中途採用においては経験者が優遇されやすいため、アパレル業界内で転職を行う男性は多いようです。販売員から本社勤務へ転職しキャリアアップを目指す男性も多くいます。
男性がアパレル転職で失敗しないための注意点
男性がアパレル業界への転職を目指す際は以下の4つの注意点をあらかじめ理解しておく必要があります。
- アパレル業界は経験が重視される
- 女性に比べて男性向けアパレル転職求人は少ない
- アパレルは意外と激務!好きだけじゃやっていけない
- アパレル転職では年収ダウンの覚悟も必要
アパレル業界は経験が重視される
30代を過ぎてアパレル業界へ転職をする場合、経験を重視されることが多くなります。
未経験からの転職をする人が比較的多い、販売員や生産管理においても、30代以降ではこれまでの経験が必須となっています。
そのため、アパレル業界の経験が全くない場合、ある程度類似した業務経験がないと転職は難しいと考えておきましょう。特に大手の企業への転職は殆ど不可能と言えます。
女性に比べて男性向けアパレル転職求人は少ない
一般的に、ファッションへの興味層は女性が多いため、男性向けアパレルの求人自体が女性向けアパレルの求人に比べて少ない傾向にあります。
しかし、男性向けアパレルでの募集はありますし、女性向けアパレルで働く男性も少なからず存在します。先述の通り求人が少ないため、アパレル業界へ転職を希望する場合は、職種やブランドにあまり拘りすぎず、広い視野を持って活動することも成功の秘訣です。
アパレルは意外と激務!好きだけじゃやっていけない
アパレル業界での仕事は、華やかでおしゃれなイメージを持つ人も多くいますが、実際に働くと激務で薄給であることが多く、ただ好きだからという理由ではなかなか続けにくい仕事かもしれません。
またアパレル業界では商品を売り上げることが何よりも優先すべきことなので非常にシビアな世界です。市場調査や綿密な計算がおこなわれ、大変頭を使うビジネスでもあります。決して簡単な仕事ではないことを理解しておきましょう。
アパレル転職では年収ダウンの覚悟も必要
近年のアパレル業界はファストファションブランドのシェアの広がりや、消費者が必要なものしか買わなくなり、消費が低迷しているため、業界全体としては厳しい状況にあります。
どの職種も、他業界に比べても収入の相場はやや低めです。他業界からアパレル業界に転職する場合には、経験を活かしても年収がダウンする可能性があることを頭に入れておきましょう。
男性がアパレル転職で目指すべきキャリアとは
男性がアパレル業界で目指せるキャリアパスにはどのようなものがあるのでしょうか。
男性はゆくゆく一家の大黒柱となり、家族を支えていかなければなりません。いつまでも薄給ではやっていけませんよね。
男性がアパレル転職をするのであれば、長い目で見たキャリア設計をしておくことが必要です。アパレル業界でもどの道でのキャリアアップを目指していくのか、よく考えておきましょう。
販売職なら店長やエリアマネージャーを目指す
男性がアパレル業界に転職してキャリアを積むためには、まず販売員から管理職であるエリアマネージャーや店長、副店長を目指しましょう。
店長やマネージャーになると、給与、キャリアの両方をアップさせることができます。また、仕事内容も会議や展示会への出席、スタッフのシフト作成や採用等、経営や管理に関わることが多くなるため、マネジメントスキルを磨けることもメリットの一つです。
バックオフィス系で管理職を狙う
アパレル業界で働く人を支える経理、総務、人事など、バックオフィス系の事務職の仕事では、管理部門で管理職になるルートがあるため、比較的社内でキャリアアップしやすいと言えるでしょう。
また、販売員などの職種と比べると体力的な負荷が少なく、長く仕事を続けやすいのが特徴です。
生産管理、企画職、バイヤーでのキャリアアップを狙う
アパレル業界の仕事は販売員だけではありません。
マーケットリサーチやデザイン、イベントなどを企画する企画職、販売に至るまでの一連の生産業務を担う生産管理職などがあります。
店頭で販売に至るまでの業務を経験することで、論理的思考や提案力、数字への感度を磨き、経営視点を養うことができ、男性が社内でキャリアアップできる可能性が高いと言えます。
求人の枠が少なく倍率は高いですが、人気のバイヤーを狙うこともキャリアアップへ繋がる方法の一つです。
アパレル営業からのキャリアパスは豊富
アパレル営業職では、自社ブランドの売り込みや、ブランドと販売店、製造工場との架け橋となったりと幅広く活動することができます。
アパレル営業は企業の顔となり、他のブランドと最前線で競い合うため、豊富なアパレル知識と高いコミュニケーション能力、提案力が求められます。
アパレル営業職は、特にコミュニケーションスキルを磨けるため、他の業界や職種でも大いに活かすことができるでしょう。アパレル営業職での経験によって、業界内の他職種にキャリアチェンジする、他業界に営業として転職するといったことも可能です。
男性がアパレル業界で年収UPするための具体的方法
他業界からアパレル業界へ転職する際には年収が下がることも多いとお伝えしましたが、男性がアパレル業界内での年収を上げていく方法ならあります。
男性がアパレル業界で年収UPするための具体的方法を以下にご紹介していきます。
アパレル業界内でのキャリアアップ
アパレル業界では、基本的に業界内でキャリアアップを図ります。そのため、転職も頻繁に行われるため、他業界に比べると転職回数が不利になることはありません。
業界内での転職は、何といっても経験やスキルを活かすことが最大のメリットと言えます。即戦力で働けるため、あなたのスキルや経験を認めてくれる企業に転職することで年収アップを目指すことができるでしょう。
アパレル業界で専門性のアピールができる資格の取得
男性向けアパレルで販売員を希望する場合は、専門性をアピールできる資格を取得することもお勧めします。
男性は、女性に比べて、流行よりも機能性や素材を重視する傾向にあります。そのため、専門的な知識が豊富な人ほど男性販売員では活躍できます。
以下にアパレル業界での専門性をアピールできる資格の3つの例を挙げます。
ファッション販売能力検定
アパレル販売を行う為の基本的な知識から、ショップを運営・管理する為のマネージメントに関する知識や技術の検定。
シューフィッター
足に関する知識と靴合わせの技能を習得し、足の疾病予防の観点から正しく合った靴を販売する事ができる。
ウォッチコーディネーター
時計と時、そして販売に関する豊富な知識を取得し、正しいマナーや言葉使いで商品提案をすることができる。
専門的な資格を取得すると、アパレルでの転職の際に評価されやすく、年収が高い企業に転職できる可能性が高まります。
外資系のハイブランドは平均年収は高水準
外資系のハイブランドに転職した場合には、年収アップが期待できます。
比較的外資系は年収の相場が高めですし、ハイブランドは流行に左右されにくいため、消費者からの一定のニーズがあります。
アパレルとしての知識や、ある程度の語学力、しっかりとした立ち居振る舞いなど、求められるものは大変多いですが、チャレンジしてみましょう。
転職エージェントを通じてアパレル転職をする
男性がアパレル業界に転職するときは、転職エージェントを利用することがお勧めです。
転職エージェントが保有する求人情報量は求人情報誌や求人サイトの求人数よりも多く、アパレル業界に詳しいコンサルタントのサポートを受けることができます。書類の書き方から面接対策、企業情報の提供まで徹底的にバックアップしてくれるでしょう。
また、転職が決まってもなかなか年収や、待遇、ボーナスなど具体的な雇用条件について自ら希望を出しにくいものですが、転職エージェントにお願いすれば代わりに知らせてくれたり、場合によっては交渉してくれるケースもあります。
アパレル業界への転職でおすすめの転職エージェント
アパレル転職をお考えの男性は必ず転職エージェントを活用してください。
その中でもおすすめの転職エージェントは以下の3社です。
転職エージェントをフル活用して転職に成功するためには、複数の転職エージェントに登録し、比較しながら転職活動を進めることです。
転職エージェントにも得手不得手があり、あなたの希望や職種・地域に合わせてその時にベストな転職エージェントを選択することで、より効率的に転職活動を行うことができるのです。
アパレル業界への転職におすすめの転職エージェントの特色
それではアパレル業界への転職におすすめの転職エージェントの特色をご紹介していきます。
リクルートエージェント | 案件総数・内定決定率No.1
「リクルートエージェント」は案件総数・内定決定率ともにNo.1の国内最大手の総合転職エージェントです。
転職希望者の約80%以上が利用したことがあるというのがこのリクルートエージェント。
業界内トップの求人保有数を誇り、アパレル業界の転職求人も多く取り扱っています。
業界トップの内定決定数から企業からの信頼も厚く、企業の内部情報にも精通しているため、幅広い業界・企業に特化した対策も可能です。
doda | 求人保有数業界No2.丁寧な対応とノウハウが好評
パーソルキャリア(旧:インテリジェンス)が運営する「doda」は、顧客満足度NO.1の転職エージェントです。
また、dodaはエージェントが親身になって相談に乗ってくれるとの評判も高く、特に職務経歴書や面接の対策サポートが素晴らしいという評判です。在職中の転職活動であなた一人では不安なことも全力でサポートしてくれます!
dodaではエージェント一人一人に自社研修で徹底的な指導を行っていますので、担当者の対応が平均的に良く、当たり外れが少ない転職エージェントだと言われています。
JACリクルートメント|キャリアアップを目指す男性向け
イギリス発祥で世界各国に事業展開をする「JACリクルートメント」は、外資系・国内企業のグローバルポジションについては国内実績No.1を誇ります。ハイキャリア転職向けで年収600万円以上の案件を中心に取り扱っています。
外資系ブランドやハイブランドへの転職におすすめの転職エージェントです。
JACリクルートメントは大手企業には珍しく企業担当と転職者サポートを同一アドバイザーが行う両面体制を取っており、企業情報にも精通したアドバイザーが直接転職者をサポートしてくれるのは心強いです。
最後に
今回は男性のアパレル業界への転職についてまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか。
男性のアパレル業界への転職はけっして簡単なものではありませんし、華やかなイメージの裏で実は激務の上給与水準が低かったりとデメリットもあるのが実情です。
しかし、アパレル業界への転職のデメリットも踏まえた上でそれでもアパレル業界への転職を望む男性は、アパレル業界でのキャリアプランをあらかじめよく考えておくことで、キャリアアップや年収UPを叶えることも可能です。
あなた一人では不安な転職活動やキャリアプランの設計も転職のプロである転職エージェントが相談に乗ります。
一人で悩まず、転職エージェントに相談し、アパレル業界での長期的なキャリアプランを考え、後悔のない転職活動を行ってください。