こんにちは。株式会社Youth Planet -転職エージェント編集部です。
今回は「在宅勤務」についての質問をいただきました。
こんにちは。女性30代、夫と未就学児1人と暮らしています。
現在、1時間の時短勤務で働いており、通勤時間は往復3時間弱。
業務内容はやや特殊ですが、事務的な内容で転職ではつぶしがききません。
通勤時間3時間は結構きつくて、でも夫の収入だけではやっていけないのでせめて自宅近くの職場か、できれば在宅勤務が希望です。
在宅勤務に転職した場合、今よりも収入が減るのは仕方がないのかも。。とそれも覚悟の上です。
そこで在宅勤務について質問があります。
・在宅勤務可能な職種はどのようなものがあるのか。
・在宅勤務で働く人の年収
・在宅勤務のメリット/デメリット身近に在宅勤務をしている方もいないので、在宅勤務について教えていただけるととても助かります。
(30代 女性 事務職)
現在、働き方の多様化が進んでおり、フリーランスや個人事業主など企業に所属せず自分のペースで好きな場所で仕事をするという働き方を選択する方も増えています。
しかし、あなた一人で起業したり、フリーランスとなり自分で仕事をとってきて。。というのはなかなかハードルが高いですよね。
そこで、注目されているのが企業に正社員として属しながら在宅で作業をする「在宅勤務」という働き方です。
小さいお子さんがいる主婦にとっても在宅勤務であれば、お子さんに目の届く場所で仕事ができるので魅力的な働き方ですよね。
しかし、大手企業でも少しずつ正社員の在宅勤務を導入しているところも増えていますが、まだまだ知られていないことも多い在宅勤務の実情。
今回は質問者さんのように在宅勤務に興味があるけれども、わからないことが多く不安という方の在宅勤務に関する疑問にお応えしていきます。
在宅勤務とは
在宅勤務とはいわゆる「リモートワーク」の一種であり、毎日出社する必要がなく、時間や場所にこだわらず、在宅で勤務する働き方のことを言います。
現在は、インターネットの普及により、時間や場所を問わずネットワークへのアクセスが可能となり、オフィス以外の場所で業務を行うことを可能にする在宅勤務などのリモートワークを導入する企業が増えてきています。
さまざまな事情でオフィスに行くことができない人にも、自宅などのオフィス外で仕事が可能となり、人材や業務の幅を広げられるため、近年大きな注目をされています。
正社員で在宅勤務が可能な職種や企業
正社員で在宅勤務が可能な職種や、在宅勤務の導入が進んでいる企業例を下記に挙げていきます。
正社員で在宅勤務が可能な職種
正社員でも在宅勤務が可能な職種は、自分の裁量で業務が可能な職種となります。
最も多いのが、インターネットの環境下に特化し、独自で業務を遂行できる、IT系とクリエイティブ系の職種です。在宅勤務には専門性が高く、社員独自の裁量にまかせて業務を行うことが多い職種が適していると言えます。
それに加え、近年ではオフィス業務のIT化も進み、オフィス業務であれば在宅勤務が可能です。ただ、個人情報を取扱う業務などは社内でのみ行っている企業が多いようです。
大手企業は正社員の在宅勤務の制度が整っていることが多い
在宅勤務を可能にするためには、企業側でネットワークシステムを構築し、セキュリティ対策も万全にしないといけません。
それを可能とするためには、中小企業では難しく、在宅勤務を実施している企業は大手企業が多い印象です。大手企業であれば、業種にかかわらず、在宅勤務を可能としていることが多く、職種を選ばなくとも在宅勤務制度を利用することができます。
在宅勤務を導入している企業一覧
近年、ワークライフバランスの実現を重要視する転職者が増えており、企業側も人材流出を防ぐために様々な働き方の選択ができる制度の導入を進めています。
在宅勤務を導入している企業の傾向としては外資系はもともと制度が整っていることもありますし、最近では金融系や自動車系業が次々と在宅勤務の導入を推進しています。また、IT系企業やベンチャー企業も在宅勤務活用している企業が多いようです。
下記が在宅勤務の制度を導入している企業例一覧です。
- 日産自動車株式会社
- 日本電気(株)
- (株)NTTデータ
- KDDI(株)
- (株)ベネッセコーポレーション
- アサヒビール(株)
- 積水ハウス株式会社
- 株式会社三井住友銀行
- マツダ(株)
- (株)カネボウ化粧品
- 日本IBM(株)
- 富士通(株)
- NTTコミュニケーションズ(株)
- 株式会社リクルートホールディングス
- カルビー株式会社
- サイボウズ株式会社
- 日本マイクロソフト
未経験者でも正社員で在宅勤務は可能?
すでに正社員の方は会社に在宅勤務の交渉ができたり、すでにテレワーク制度があればりようできるので在宅勤務が可能ですが、未経験者が正社員として在宅勤務をするのは、難しいです。
未経験者向けの正社員求人で在宅勤務で働けるところはほぼないと思ってもいいです。
何もわからない状態で自宅で作業するのは難しく、職場で直接指導を受けた方が効率よく仕事を覚えられるからです。
また、経験者でも転職すぐは在宅勤務は難しいと言えます。まずは職場の雰囲気や仕事の全体像や内容を実際に出勤して把握する必要があります。
在宅勤務可の求人を出している企業でも一定期間出勤を求められることがあるので、転職する際は必ず確認しましょう。
気になる在宅勤務で働く正社員の年収は?
正社員でも在宅勤務と会社通勤で働く人で年収に差はあるのでしょうか?
在宅勤務を選択する際に、心配なのが給料が下がるのかどうかですよね。
正社員として在宅勤務で働く方の平均年収も含め、在宅勤務で働く人の給与事情もご紹介しておきます。
在宅勤務になると正社員でも給料は下がる?
在宅勤務だと、残業代がなくなるため給与が下がることを考える方もいるでしょう。実際はどうなのでしょうか?
実は、残業代がつかなくなるということはありません。労働時間が管理できる体制が整っていれば残業代も出ます。もしくは、みなし残業として、有る程度の残業を加味している場合もあります。このような場合は、残業代が含まれているため給与が下がることはないでしょう。
在宅勤務にすることが必ずしも給与が下がることに連結しているということはありません。
正社員で在宅勤務で働く人の平均年収
実際、在宅勤務をする人はどれぐらいの年収になるのでしょうか?
平均年収を在宅勤務で働く人の多い職種を例に表すと、
・プログラマーの方は約400万
・ウェブデザイナーの方は約450万
・システムエンジニアの方は約700万
となっています。
このように、在宅勤務でも会社勤務と同等の年収があることが分かります。
正社員で在宅勤務で働くメリット/デメリット
正社員として在宅勤務で働く場合のメリットやデメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。
以下に在宅勤務のメリットとデメリットを解説していきます。
在宅勤務のメリット
在宅勤務のメリットは以下の4つです。
通勤時間がなくなる
在宅勤務になると通勤時間が無くなるのが大きなメリットです。
中には電車を乗り継いで1時間以上かけて毎日通勤している方もいるでしょう。このような通勤時間がストレスになっている方も多く、出勤だけで体力や精神を消耗している方も多いです。
通勤がなくなる分、もちろん交通費の支給はなくなりますが、通勤時間に取られていた時間を有意義に利用することが可能になります。
仕事と家庭や子育てなどのプライベートとの両立がしやすい
多くの働く女性や子育て世代にとって、在宅勤務の一番のメリットとなるのが、家庭などのプライベートと仕事の両立がしやすくなるということでしょう。
小さい子供がいる主婦の方だと、会社勤務をしていると子供を保育所に預けなければいけないところ、在宅業務であれば、子供のそばで業務ができるので安心ですし、保育所問題にも悩まされません。
また、自宅で作業をするのですきま時間で洗い物や掃除もでき、時間を有効活用できます。
人間関係に悩まない
転職や退職の理由でも多く上がる理由の一つとして、人間関係があります。
人間関係の悩みは、同じ職場内で起こるとなかなか解決しにくく、長期的に悩む問題でもあります。改善しようにも、上司にもなかなか相談しにくいため悩むことが多い問題です。
しかし、在宅勤務なら、会社に行かなくて良くなり、ウェブカメラのみでの会話や会議への参加のみなので、人間関係に悩むことが減るでしょう。
パートナーの転勤にも左右されない
これも退職や転職の理由に多い問題ですが、パートナーの転勤です。
パートナーの転勤によって家族とともに引っ越しを余儀なくされたり、あるいはご自身が転勤を言い渡されることもあります。このように転勤問題は全国で起こり、そのために離職するのはとても残念なことです。
しかし、在宅勤務なら場所や地域を選ばないので安心してパートナーの転勤についていくことが出来ます。
在宅勤務のデメリット
また、在宅勤務にはデメリットもあります。在宅勤務での転職を希望する場合は在宅勤務のデメリットも理解しておく必要があります。
仕事時間のメリハリがつかない
会社勤務と違って在宅勤務に起こりやすい問題に、労働時間が曖昧になってしまうことがあります。
会社勤務だと出社とともにタイムカードを切ったり、社員証で出退勤が管理されており労働時間が管理されています。しかし、在宅勤務だと、取り決めがなかったりすると、労働時間や残業時間が曖昧になりがちです。
ですが、会社によっては勤務時間があいまいにならないようウェブカメラを使って労働時間を管理していることもあるようですし、改善の余地はありそうです。
勤務時の姿が見えないため評価は成果ベース
在宅勤務で起こる問題に、仕事の成果が見られないと、評価してもらいにくいということがあります。納期までに仕事をこなすことはもちろんですが、その結果に至るまでの過程が見えないため成果につながりにくいのです。
自己管理能力が必要
最後に、起こりやすいデメリットとして、自堕落になりやすいということがあります。
会社勤務と違って、周りに同僚や上司がいなため、時間や仕事の管理は自分自身で行わなければなりません。それを怠ってしまうと、納期遅れや、仕事の不備を招きやすく、仕事の信頼を落としてしまう結果になります。
在宅勤務で大事なことは、時間の管理や仕事の管理などの、自己管理能力が必須になってくるということでしょう。
正社員として在宅勤務をする際の注意点6つ
正社員として在宅勤務をする際は以下の6つに注意しましょう。
- 自己管理の徹底
- 情報の管理
- 「報・連・相」の徹底
- 常に連絡を取れるようにしておく
- 仕事結果を出す
- 条件面の確認
1.自己管理の徹底
在宅勤務ではいつでも自分のやりたいことができる環境のため仕事以外の誘惑に負けがちです。
つい昼寝をしてしまったり、テレビをみてしまって仕事が滞ってしまうとあなたの信用問題にもなります。
在宅ワークでは自己管理の徹底が必要です。タイムスケジュールを立てたりスマホやテレビの電源を切ったりなどオン・オフの切り替えをしっかりし、たまに息抜きなども取り入れながら効率的に仕事を進めましょう。
2.情報の管理
在宅勤務では会社と違って情報漏洩の防止も各自で行う必要があります。
誤操作による設定ミスや無料Wifiなどからの情報流出、会社のPCやスマホの紛失や書類の紛失などがないよう徹底管理しましょう。
もし情報漏洩によって会社に損失をもたらすようなことになれば懲戒解雇もありえますので注意してくださいね。
3.「報・連・相」の徹底
「報告」「連絡」「相談」は社会人の基本ですが、在宅勤務でその場に上司やチームメンバーがいない場合は特に意識してまめにコミュニケーションをとりましょう。
コミュニケーションをまめにとることでお互いの作業進捗を確認できますし、孤独感の経験も可能です。
今では様々なチャットツールやビデオ通話システムが普及していますので、積極的に利用していきたいですね。
4.常に連絡を取れるようにしておく
在宅勤務では常に連絡を取れるようにしておくことも重要です。
「連絡が取れない=何をしてるかわからない=サボっている?」とうことになりかねません。
会社用の携帯は常に身近においておいたり、チャットツールの通知機能はオンにしておくなど、常に連絡を取れる環境に身をおくことを意識しておきましょう。
5.仕事結果を出す
在宅業務では仕事の過程を評価してもらうことが難しいので、仕事の結果のみが評価に反映されがちです。
目に見える成果として数字をあげることやクオリティーの高い成果物をあげることを常に意識して取り組みましょう。
6.条件面の確認
在宅勤務にシフトする際には必ず労働条件を再確認しておきましょう。
会社勤務と在宅勤務では勤務時間の設定や条件が異なる場合があります。
また、在宅勤務だと通信費やPCなどの周辺機器、光熱費などの経費負担が発生しますので、精算方法や経費負担の割合をあらかじめ確認しておいて後々のトラブルを回避するようにしましょう。
まとめ
今回は正社員として在宅勤務という働き方についての質問に回答してみましたが、いかがでしたでしょうか。
在宅勤務は、ワークライフバランスの実現が重要視される中で注目されている新しい働き方の一つです。
大手企業を始め、日本でも数々の企業で正社員の在宅勤務の導入も進んできていますので、転職を考える際に、在宅勤務を働き方として選択するのもよいでしょう。
ただ、在宅勤務には給料が下がるリスクもありますし、デメリットがあることも理解したうえで、あなたに合った働き方を今一度考えてみてくださいね。
追記:正社員で在宅勤務可能な転職先を見つけるには
正社員で在宅勤務可能な転職先を見つけるには転職サイトなどを利用して、「在宅勤務可」の求人に絞って求人検索をしてみてください。
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