こんにちは堀田です。
昨日、転職の面接開始30分前にキャンセルが出たので、面接のキャンセルと礼儀についてお話しします。新卒の方も参考になると思うので、是非ご一読ください。
そもそも面接のキャンセルが選考に影響あるのかどうかに関してですが、
結論は、選考に悪い影響があります。
当たり前のことですが、面接官の方は、あなたのために1時間時間を空けて待っています。
ましてや面接というのは利害関係者はあなただけではありません。あなたの面接のキャンセルが面接官、あなたの面接のために面接予約できなかった他の求職者、転職エージェント、など色んな人に迷惑をかけているのです。
あなたは転職の面接をキャンセルする前に本当にキャンセルすべきなのかをもう一度考えてみてください。レストランや美容室の予約とは訳が違います(もちろんレストランや美容室の予約もキャンセルするのは良くないことです)。面接においては、あなたはお金を払う客ではないのです。
そもそも面接をキャンセルする人ってどれくらいいるのか?
そもそも転職の面接を辞退したことある人はどれくらいいるのでしょうか?
約半数の転職者が1社以上転職の面接をキャンセルしたことがあるという調査結果がありました。
選考・面接をキャンセルした理由は?
転職の面接をキャンセルした理由の多くは以下の通りです。
- 他社から連絡が来てそちらを優先したかった
- webや口コミサイトをみて希望に合わないかもと思った
- 現職でのトラブルで急用ができた
- 面接の日程に不都合があった
転職面接のキャンセルに使いがちな理由
実際に私が遭遇した求職者様のキャンセルの理由でよくないパターンは以下です。
- 面接に行けなくはないけど、仕事が忙しいのでキャンセルしたい
- 「母が倒れた」とメールで連絡
- 体は大丈夫だが、会社の自転車が車に轢かれた
こういう人たちは、理由もそうですが、全員が面接開始直前に上記のような理由で辞退をしてきます。面接開始直前にこの理由を伝えてくる時点で嘘だと分かりますよね。直前辞退の方は苦し紛れに訳のわからない理由を伝えてくる方がほとんどですので、直前辞退する方はもう少し理由を考えましょう。
転職面接のキャンセル理由、何て伝えるのがベター?
ではどういう理由であれば、人事が納得してくれることが多いのか。やはり現職の仕事の都合でキャンセルが一番良いかと思います。上記の悪い例のようにグダグダな感じで伝えるのではなく、しっかりと詳細をお伝えした方が信憑性が出るので人事の心象は良いです。
- 面接に向かおうと会社を出るところで上司に捕まってしまって、一緒に外回りをしないと行けなくなった。
- 30分前に、お客様のところで〇〇のようなトラブルが起きてしまい、すぐにお客様のところに向かわないと行けない。
上記のように面接の直前キャンセルの理由は出来るだけ詳細に伝えるようにしましょう。
転職の面接をキャンセルするときのマナー
止むを得ず転職の面接をキャンセルする際は最低限以下のマナーに気をつけましょう。
いつまでに面接をキャンセルすべき?
転職の面接のキャンセルは極力やらない方がベターですが、それでも皆さんお仕事の都合もありますし、どうしてもキャンセルしないと行けない時はあると思います。そんな時はいつまでにキャンセルすれば良いのでしょうか。
- 1週間以上前
- 2-3日前
- 前日
- 当日朝
- 面接開始直前
よくあるのが上記の5パターンぐらいでしょうか。企業にもよりますが多くの人事を見てきて、人事もリスケは慣れている部分もあるので、前日ぐらいのキャンセルまでは意外と人事の方も怒ることもなくすんなりとリスケしてくれることがほとんどです。
やはりトラブルになったり、人事の心象を悪くしたりするのは当日のキャンセルですね。色々な理由があるとは思うのですが、キャンセルする必要が出てきたら、タイミングとしては出来る限り早くお伝えすることがベストです。
無断キャンセルは論外!
企業側や転職エージェントに何も言わずに面接をキャンセルするなんてことは論外です。
相手がいる案件で条件が変わる場合なるべく早く先方に連絡をするのはビジネスマナーの基本です。
自分のために動いてくれている人がいる中で、自分の都合で断りを入れないといけないのは心苦しい気持ちはわかりますが、あなたのために時間を割いてくれた方に誠意をもってご連絡するのは、わだかまりなく次に進むための重要なステップです。
キャンセルの連絡はメールですべき?電話ですべき?
企業側からキャンセルの連絡方法が指定されている場合はその通りに行ってください。
面接開始直前の辞退などであれば緊急連絡先などが記載してあると思うので、そちらに電話してキャンセルするのがベターです。
なにも記載していない場合のキャンセルは、まずはメールではなく電話でキャンセルしてください。やはり直接声を聞いてキャンセルの連絡を受けた方が安心感があります。しかし、電話にこだわり過ぎるのが良くない時もあります。以下のような例です。
上記のような場合は、翌日に電話をすると当日キャンセルになってしまいます。面接に行けないことが分かった前日の時点でまずはメールを一本入れておくのが良いかと思います。たかがキャンセル一つですが、今後一緒に働くメンバーになるかもしれないので、キャンセルの理由やタイミングなどに気を使ってキャンセルしていただくことを心がけると良いかと思います。
転職の面接をキャンセルするときのテンプレート
転職面接の断りを入れる際の基本的な例文をご紹介します。
- メール
□□株式会社 △△様
いつもお世話になっております。
X月X日に予定しておりました面接を辞退させていただきたくご連絡させていただきました。
理由は、以前より応募しておりました他社様から内定をいただきまして、そちらに転職することになったためです。
お忙しいところ貴重なお時間をいただいたにもかかわらず、このような結果となり、申し訳ございません。
身勝手なお願いで大変恐れ入りますが、何卒ご理解、ご容赦くださいますようお願い申し上げます。
本来直接おわびすべきところでございますが、
メールでのご連絡となりましたことを重ねておわび申し上げます。
〜〜〜〜〜〜(本名)
- 本名
- 面接の日時
- 面接のキャンセルの理由
- 謝罪の意
この4点を必ず押さえることと、本文中転職エージェント宛てであれば宛名の変更と、理由は適したものに変更してください。
- 電話
担当者:こちらこそお世話になっております。〇〇です。
あなた:すみません。◯月△日のA会社の面接を辞退させていただきたいのですが・・・
担当者:かしこまりました。面接辞退の理由は何ですか?
あなた:業務や職務の内容を詳しく伺うなかで、当初抱いていたイメージとの違いが大きいことが分かり、自分の能力をあらためて考え、貢献していくことが難しいと感じました。貴重なお時間をいただきましたのに、誠に申し訳ございません。
担当者:そうですか。承知いたしました。
あなた:面接のスケジュールをきめていただいたのご迷惑をおかけして申し訳ございませんでした。
- 本名
- 面接の日時
- 面接のキャンセルの理由
- 謝罪の意
また、転職エージェントに電話で断りを入れる際は今後の転職活動についての相談もできるとよいでしょう。
キャンセルした面接再調節をしたい場合
選考の事態ではなく、日程の不都合により面接をキャンセルした後は、人事の方からまた日程投げてくださいと言われることがほとんどだと思います。
しかしキャンセル後のリスケは、再度キャンセルが出ないように、確実に行ける日程を人事の方に投げるようにしてください。
求職者の方で2回も3回もキャンセルする方がいますが、やはりそういう方は日程の投げ方がとても下手です。
そういう方は「来週以降なら時間帯も何時でも可能です。」という適当な日程の投げ方をしてきます。サラリーマンで働いていて、どんなに自由な働き方をしている方でも、いつでも面接に行けますという方はいないはずです。そして案の定、当日にキャンセルをしてくるのです。
会議やアポイントが入りそうな時間帯や社内の断れない飲み会が入りそうな曜日を外すなど、想定して日程を投げるようにしてください。アポイント取りすらうまくできない方を見ているとそれだけで「仕事できない人なんだな」というのが分かってしまいます。
是非あなたもスケジュールをうまく組んで、面接を乗り切ってください。
まとめ
面接のキャンセルは日程の変更でない場合、「やっぱり受けとけばよかった」と思っても再選考はほぼ不可能です。
転職は誰のためでもない、あなたのやりたいことを実現するためのことなので、よく考え一つ一つ責任と覚悟を持って行動するようにしましょう。
また、転職エージェントを通じて転職活動をしているのであれば、日程の再調節もあなたの代わりに行いますので、「面接が被ったからどちらか諦める」と安易な答えを出さずにまずは相談してみてください。
- 面接をキャンセルするときの連絡は迅速に。
- キャンセルの理由は明確に。
- 謝罪と感謝の意を添えて。
- キャンセルや辞退は慎重に
よく考えた末、転職面接をキャンセルするときは以上のポイントに注意して必ず転職エージェント、もしくは企業側採用担当者になるべく早く連絡して誠意をもって辞退の旨を伝えましょう。
マナーをわきまえて面接辞退ができれば、ほかの企業への応募や面接にも、わだかまりなくチャレンジできるはずです。
思うようにいかないことも多い転職活動ですが、本来の目的をしっかりと見つめ直し「あなたのやりたいことを実現する転職」をかなえてくださいね!