こんにちは、転職エージェント堀田です。
これから、私がもし今転職活動をするならどうやってやるのか、全行程をお教えします。私自身、転職エージェントの社長をやっていますし、海外でエージェント業をやっていたこともあります。海外では年収2,000万円以上のハイクラスな人材のエージェントもやっていました。そんな私が、どうすれば転職活動がうまくいくのか全行程をお教えしますので、かなり長い文章になるかと思いますが、きっとあなたの転職活動をより良いものにできる自信があるので、ぜひとも落ち着いた環境で最後まで読んでください。
この記事を読んでほしい人
- 20代から50代までで働いている人
- 給与を上げたい
- 初めての転職活動をしてみたい
- もう次の転職活動は失敗できない
- 転職が全然決まらない
- 転職活動は特に考えていないけど、今の会社に不満はある
- 将来的に転職活動するかもという人
良い転職活動とは?
そもそも良い転職活動とはなにか?ということを考えたいと思います。
私は転職エージェントをやっていて、いつも転職者から「良い求人ないですか?」と質問を受けます。はっきりいってそんなものは人によって違います。幸せの尺度はみんな違うんです。
- 年収1,000万円以上もらえるが、家族との時間はない
- 土日休みで残業も少ないけど、満足な給料はない
- 仕事の内容は楽しいけど、嫌な上司がいる
- 完全歩合で年収2,000万円以上稼げる可能性があるが、年収0円になる可能性もある。
どうでしょうか。これは極端な例ですが、世の中にある求人って良い側面もあれば、そうではない部分もあります。あなたにとって良い求人とはなんなのかもう一度考えてみてください?そしてあなたが理想とする仕事で採用されるために、あなたは毎日頑張れているんでしょうか?スキル・経験を積めているんでしょうか?そこをもう一度見つめ直してください。
お金も休みも全てを手にしたいなら、今すぐ起業したほうがいいです。私自身、つい2年ぐらい前は、週2日しか働かず、年収も1,000 – 2,000万円ぐらいあるという働き方をしている時期がありました。サラリーマンの方達が働いている時に、朝10時から娘と散歩して公園で遊んでいるんです。奥さんとは毎日ランチも外で食べ、食後は帰って昼寝です。起業して多少上手くいくとこんな働き方も普通にできます。
しかしこんな生活も結局1年もやっていれば飽きます。幸せの尺度は変化するんです。年収800万円を越えると幸せと年収の関係は比例しないと言われますが、本当にそんな感じです。今は私も週7日で働いていて、転職者や求人企業の期待に応えるために、一緒に仕事をしてくれている仲間と部活のような毎日を過ごしているのがとても楽しいです。今のあなたが思う幸せの形は、明日には変わっているかもしれません。仕事選びは結局は納得感です。あなたが夢に向かって努力できている・毎日充実していると思える仕事に出会えることが良い転職活動だと思います。そこを踏まえた上で良い転職活動をしましょう。
その1:企業や転職エージェントからスカウトを受け取りやすいレジュメ登録方法
色んな転職サイトや転職エージェントを使う前にまず履歴書、職務経歴書を作ることが必要です。準備段階ですが、ここで勝負決まるっていうぐらい大事なところです。どうやったら人事や転職エージェントがスカウトメールを送りたいと思える魅力的なレジュメを準備するのかを考えていく必要があります。これが上手くいくと良い企業、良い転職エージェントと出会える可能性が高くなります。
弊社も大手転職サイトのサービスを転職エージェントとしてお金を払って契約して、日々使っており、やっぱりスカウトメールを送りやすい人、送りにくい人がいるので、転職活動を始める前にぜひ勉強してください。例えば転職サイト最大手のリクナビNextでは700万人もの転職者の登録があるんです。その700万人の中で私たち転職エージェントや人事はたった一人しかいないあなたを探してスカウトメールを送るんです。この準備がいかに大事かわかりますよね。
1-1:転職サイトのログイン、レジュメの更新は週一回以上する
ここは超基本です。人事や転職エージェントは、スカウトメールの返信率(スカウトメールを返信してくれるか)をとても気にしています。スカウトメールを送るのにも物凄く時間をかけているんです。時間をかけているのに返信率悪いと効率が悪くて嫌なんです。だからこそ、できるだけアクティブに転職活動をしている転職者の方にスカウトメールを打ちたいという思惑があります。
転職者が一週間以内にサイトにログインしているか、レジュメを更新しているか、という点でフィルターをかけることでアクティブな転職者かそうではないのかを判断して、スカウトメールを送る人事や転職エージェントが大半を占めるので、ぜひ定期的にログインするようにしてください。
1-2:かっこつけて、変な職種を選ばない
レジュメ登録で職種選択の画面があります。リクナビNEXTの画面を見ると、職種もかなり細かく別れています。ここの選択でなぜか、管理職とかを選択してかっこつけてみたり、営業の中でも実際の業務と違う営業を選択したりする方がいます。これをやるとあなたに適したオファーがこないし、オファーがきたとしてもあなたのスキルに不相応なスカウトしかきません。そもそも自己PRに書いてある経歴と選択している職種に乖離があると、人物的にも魅力的に見えないので、レジュメ登録は素直に登録してください。
1-3:職務経歴書を全て埋める(仕事で成し遂げたことも書く)
職務経歴の部分になにも文章を埋めていない人は多いです。しかし、転職エージェントや人事は、キーワード検索をすることもとても多いので、ここに多くの情報を書いたほうが良いです。あなたの実績や業務の中での工夫はもちろんのこと、何人ぐらいの組織でどういう役割を担っていたのか、今後の志向性など。
私たちは700万人からあなたを見つけるために、本当に色々なキーワードで検索をかけるので、性格が明るいとか書いてあるだけでも、スカウトを打ちたくなります。特に性格の部分は、実際にあなたと会うまで分からない部分なので、そういうことまで自己PRや職務経歴内に落とし込んでくれている方は、スカウトメールを送る側からするととても嬉しい部分なのです。
1-4:希望条件を書く(この段階で高望みはしない)
希望条件の欄は必ず埋めてください。そして「こだわらない(何でも良い)」という選択肢はあまり多く使わない方がいいです。こだわらない人は、選択肢が広いから多くのスカウトメールが届くかなと思うような気がしますが、実際は逆です。私たちは返信率をとても気にしているので、多くの条件がバッチリはまっている方が嬉しいんです。
なので希望条件はできるだけ詳細に書いていくようにしましょう。しかし現在の年収が400万円なのに、希望年収600万円にするなど、高望みをする人は嫌われますので、レジュメ登録の段階では希望条件は高く設定しすぎないようにしてください。まったく頭を使う仕事をしたことないのに、「経営企画」や「新規事業開発」などの職種を希望するのも高望みの一種です。スカウトメールをもらって良いエージェントや企業と出会った後に、「実際は経営企画や新規事業開発にも興味があるんです」と相談してみた方がいいでしょう。
また、ハードルを下げすぎるのもよくありません。現在の職種が「企画営業」なのに希望職種で「ルート営業」などとするのもその一例です。スカウトメールを送る側からすると「あぁー、この人は営業が辛いからただ楽したいだけなんだろうな」というイメージしか湧いてきません。
1-5:辞退理由を書く
スカウトメールが届いたら、興味がなくてもメールを開いて、どこがダメなのか辞退理由を記載してください。その辞退理由は、私たち転職エージェントや人事も見れるようになっているため、スカウトメールを送るかどうするかの判断材料になります。
たまに「年収が低いんだよバカ。こんなスカウト送ってくるんじゃねー」みたいな辞退コメントを送る方がいるのですが、そういう方にはスカウトメールなどまず送らなくなるので、丁寧になぜ自分が応募したいと思わなかったのかを記載していった方がいいです。
1-6:何度も言うけど準備が大事
何度も言いますが、何百万人いる中から企業の人事や転職エージェントにあなたという素晴らしい経験を持った人がいるんだと思ってもらうことが良い転職活動の第一歩です。どの転職サービスを使う場合でも、まずは入り口のレジュメの準備を怠らないようにしましょう。
今回はあくまでも転職活動準備段階のレジュメの準備のやり方なので、実際に面接時に企業に出す履歴書や職務経歴書とは違います。履歴書や職務経歴書の書き方は、以下の記事を参考にしてください。
その2:転職サイト・転職サービスに戦略的に登録する
上記の準備のイメージがついたら、早速色んな転職サービスに登録していきたいと思いますが、今や人材系サービスは乱立していて、どのサービスが良いかは本当に難しいところです。そこでサービスの特徴を踏まえながら戦略的に転職サービスを使い分けるのが一番です。
具体的に、転職エージェント社長の私が転職活動をするなら情報収集から内定までに以下のフローで転職活動を行います。
- 採用・求人情報の収集(転職サイト・転職エージェント)
- 行きたい企業の人事や社長が知り合いなら直接連絡。(なかなかあり得ないとは思いますが。)
- スカウトを狙うサービスを使う
- 転職エージェントを使う(大手エージェント2社、中小エージェント1-2社)
- 直接応募するか、転職エージェントを使うか、応募企業によってどちらが内定に近づけるかを見分ける
- 選考情報を集める
- 条件交渉をする
2-1:採用求人情報の収集
企業の採用情報ページ
当たり前ですが、行きたい企業が明確なら直接企業の採用情報ページに飛ぶのが一番良いです。今どの職種で募集をかけているのかが明確です。あなたが行きたい企業が現職のライバル企業で、且つ同じ職種で応募すれば即戦力で活躍できるということが明確な場合は、そのまま自分で応募しちゃいましょう。それが最短です。しかし、業界や職種が少しでも違う場合は、このタイミングで応募するのは危険なので、少し待ってください。
Indeed(インディード)
世界No.1求人サイトとテレビCMも打っている求人サイトです。元々海外でめちゃ流行っていたサービスで、あのリクルートさんが大金を叩いて買収して、傘下にした会社としても有名ですね。このサービスのすごいのは、企業の採用ページとか求人サイトの情報もクロールしてきて掲載しているので、世の中のほぼ全ての求人が検索できる点にあります。行きたい企業が採用募集しているかどうかを確認するには、これ以上に良いサービスはないと思うので、是非使ってみてください。いじってみるとどんな感じか分かります。
2-2:行きたい企業の人事や社長が知り合いなら直接連絡。
自分の知り合いの社長さんや人事に直接働きかけるパターン。この方法に勝るものはないです。仲が良ければ待遇も良くしてくれますしね。ただ普通の人はなかなかいきたい企業の社長や人事に知り合いなんていないので、ハードルの高いやり方ですね。できる人はやってください。
2-3:スカウト狙いで使うべき転職サービス3つ
Wantedly
Wantedly(ウォンテッドリー)というサイトは企業の想いなどに共感して、求人の訴求をしていてFacebookと連携している転職サービスです。普通の求人サイトとは違ってベンチャー系の求人企業の掲載が多いのも特徴ですが、このサービスは実は企業からのスカウトも結構きます。私も直接会いたいと数社から連絡きたことがあって、実際にお会いした人事の方も何名かいます。
このサイトを通して企業の人事に会うときは面接っぽくなくカジュアル面談できることも良い点です。
ビズリーチ
ビズリーチは人事と求職者、転職エージェントと求職者の間に入っているサイトです。多くの企業人事や転職エージェントがビズリーチの中で優秀な人を探してスカウトメールを送っております。
私自身、ビズリーチの共同創業者の佐藤さんとも親しくさせていただいておりますが、日本にダイレクトリクルーティングを広めた素晴らしい企業です。転職エージェントもビズリーチに登録するには厳しい審査があるため、転職エージェントの質も高く、プロフェッショナルな転職エージェントが多いのもビズリーチの特徴です。間違いなく登録して濃い内容であなたのレジュメを登録しておくべき転職サービスの1つです。
Linkedin(リンクトイン)は海外では当たり前のようにビジネスマンが使っています。Facebookのビジネス版みたいなイメージで仕事上で知り合った人たちと繋がっていくものです。私も海外で働いていた時は、ビジネス上で会う人はLinkedinですぐにつながり申請が送られてくるといった感じでした。
このLinkedinは海外はもちろんですが、日本でも多くの転職エージェントや企業人事が使っていて、日々スカウトメールを送っています。日本ではまだ一部のビジネスマンしか登録していませんが、2017年年末に元Yahoo執行役員の村上さんがLinkedin日本の代表になったので、今後日本での拡大が大いに見込めるサービスなので、登録しておいて損はありません。