ガクチカを定性的な表現で作り込む3つのポイント

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こんにちは。ただの元人事です。

毎年「ガクチカに定量的表現は必要ですか?」と質問が多いので、お答えしていきたいと思います。

答えからお伝えすると、定量だろうが、定性だろうが「面接官が一度聞いて理解や映像化できる文章を練り上げる」ただこれだけです。

<目次>
0,はじめに
1,大前提として具体的に語れることが大切
2,定量的な表現を使う3つのメリット
3,定性的な表現で作り込む3つのポイント
最後に

※ ガクチカにおける定量的表現のイメージとしては「1日8回転する100席のラーメン屋のホールを3人で回していました。」「100人の野球部のキャプテンを任せてもらい県大会ベスト16のチームを全国大会ベスト8まで導きました。」など数字を踏まえた表現です。

0,はじめに

ガクチカに定量的な表現を含めるか、定性的に作り込むかは”正直答えはありません”

定量・定性を考える前に「一度聞いて理解・イメージできるか」が本質です。これを踏まえて私がお伝えできることは以下の通りです。

数字を踏まえて定量的に表現できることは可能な限り定量的に。定量表現ができない部分があれば定性表現で問題ないですが工夫は必要

採用側の評価項目の中に「定量表現がないから不合格」なんて基準はありません。

一方で「あなたの話を聞いて一度で理解・イメージできない、言語化能力や思考力の不足」この視点で評価されない可能性は高いです。

1,大前提として具体的に語れることが大切

定量・定性の論点の前に、重要なことは面接官に一度で理解・イメージしてもらうために「具体的に言語化すること」

面接官を経験した人であれば、肌感で理解できると思いますが「多くの就活生はかなりの割合で抽象的な表現を使いがち」です。

なぜか「面接中は短い時間で伝えきらないといけない」という焦りがあるようで、ストーリーの骨組みだけを伝えてくる就活生が多いです。

例えば、以下の3つのアルバイトのガクチカに対しても、口を揃えて「カフェでアルバイトしていました」と”抽象的に”答えてしまう就活生が多いです。

① 1日1000人以上が来店する新宿駅内のカフェで、お客さんに合わせてコーヒーアートを作っていくアルバイトをしていました。

② 銀座にある1杯千円以上の単価のコーヒーが売りで1日30組み限定のカフェで、高級志向の顧客にサービスするアルバイトをしていました。

③ 埼玉にあるファミリー層・主婦層がメインで毎日ランチタイムに30分以上並ぶ状態のカフェでアルバイトをしていました。

(具体的に表現することで、あなたの前提条件や取り組みの難易度が面接官に伝わりやすいですよね。抽象化しすぎて「カフェでアルバイト」と何もイメージできない状態を作るのは勿体ないです。)

重要なので繰り返しお伝えしますが、定量・定性の議論をする前段階で、面接官が一度であなたの話を映像としてイメージ・理解できるまで具体的に言語化できているか

面接は別に短い時間で伝えるルールなんてないので、「カフェでアルバイトしました」とストーリーの枠組みだけを語るのではなく、第三者が頭の中で映像化できるまで具体的に言語化することを意識してください。

一度聞いて映像化までできる文章を作ることは難しいことです。ただ「量と質」を意識して、一度作ったガクチカが第三者に伝わるか確認する行動量を担保できるか。伝わりにくい部分を修正して質を高めていけるか。この姿勢が何よりも重要です。

ここまで理解した上で「定量的な表現を使う3つのメリット」「定性的な表現で作り込む3つのポイント」を解説していきます。

関連記事:ガクチカは『学生時代頑張った事ではない』面接官が見ているポイント

2,定量的な表現を使う3つのメリット

あなたの話を面接官に一度で理解・イメージしてもらう。この為に可能な限り定量的な表現を使うことをオススメします。

この理由としては、以下の3点が挙げられます。

2-1, 面接官はビジネスマン
2-2, ストーリーが伝わり易い/映像化し易い
2-3, 他社比較がし易い/難易度の表現

2-1, 面接官はビジネスマン

面接官とはそもそもで「ビジネスマン」であり「社会人」です。彼らは日々の業務の中でなるべく定量的に物事を伝えるよう習慣化されています。

何故なら業務における報告の場やプレゼンの場においては「定量的な表現」が欠落すると相手を説得出来ない場面が多いからです。

その為、面接官である以前に「ビジネスマン」である彼らは話の中に「定量的表現」が無いと物足りなさすら感じます。

2-2, ストーリーが伝わり易い/映像化し易い

面接では自分の過去の取組を相手に「分かり易く、伝達」して一度で理解、イメージしてもらう必要があります。

その中では「定量的表現」は一つの手段になり得ます。

例えば、
居酒屋でアルバイト。夕方から深夜までの営業。けっこういつも混んでます。

これに対して、
個人経営の居酒屋でアルバイト。営業時間は19時〜24時の5時間。席は20席程度で平均2.5回転する。1日の売り上げは約80万円。

どちらが頭の中に”あなた”の働いている環境をイメージし易いか?
という議論になります。

間違いなく後者の様に具体的な数字を用いて話を進めた方が面接官への理解を伴い易く、より説得力を増す話し方となります。

2-3, 他者比較がし易い/難易度の表現

内定とは「絶対評価」では無く「相対評価」です。つまり「常に他人と比較」されるのが面接です。

その為「定量的表現」は他者と比較し易さや難易度の表現を考えた際にメリットがあります。

例えば
1,携帯販売のアルバイトでトップを取った。
2,携帯販売のアルバイトで他店舗を含めた学生300人中トップを取った。

この2つの表現の違いで、後者の方が難易度の高さを感じ取る事が出来ます。

難易度を定量的に表現することで、他にも沢山いるであろう「営業系アルバイト」の話をする学生に対してより面接官が比較し易い状況を作る事が出来るのです。

3,定性的な表現で作り込む3つのポイント

定性的な表現で作り込むポイントを解説する前に、大前提として「一度聞いてイメージできることが重要」「相手がビジネスマンなので、数字を踏まえて定量的に表現できることは可能な限り定量的に」。

この部分を念頭において、それでも定量的に表現が難しい場合「定量的な話の人よりプラスαを作ることで差別化していくこと」が大切になってきます。

それでは、定性的な表現で作り込む3つのポイント。

3-1, 具体性を高くする
3-2, 未来志向の表現する
3-3, ストーリーの切り取り方を工夫する

3-1, 具体性を高くする

定性的な表現でガクチカを作り込む場合、定量的な表現よりも面接官に伝わり辛いケースが多いため、より具体性を高くして文章を練り込むことが求められます。

「具体性を高くと言われても….」と思うかもしれないので、”連想ゲーム”と捉えてガクチカを作ってみると良いかと思います。

例えば「飲食店のアルバイト」も「中華街の中華料理店」と言えばイメージし易い。「二部から一部に昇格」も「二部から”初の”一部昇格」とあれば難易度が伝わり易い。

このように「固有名詞」「修飾語」を文章に取り入れる、面接官が情景をイメージ・連想しやすい形で作り込をしていくことが大切なのです。

3-2, 現在進行と未来志向

定量的表現が難しいガクチカ。例えば最後のオチが「感謝された。ありがとうと言ってもらえた。」という定性的なオチの話は一定数います。

この話のオチだけではかなり「定量的に」語れるガクチカと比較した際に「弱い」と思われる可能性があります。

その為、プラスアルファの要素を持ってガクチカに深みを持って欲しいと考えており、これが「現在進行」と「未来志向」の考え方です。

例えば
飲食店で〜接客をした。部活のマネージャーとして〜取組をした。結果「感謝された」「ありがとうと言ってもらえた」「〜がいて良かったよ。と言ってもらえた」

こんな話よくあります。問題は”ここで話が完結して終わってしまう”事が勿体無いという点です。

ここで更に「感謝された」「ありがとうと言ってもらえた」事を更に分析、分解していくことが大切。

例えば
「他の時間帯の店員にも共有して〜接客を店舗全体が出来る様にしている。この取組が継続出来たら顧客満足度の向上に繋がる」
「後輩のマネージャーの中でも当たり前となる様に部内で仕組み化出来るようにしている。こうすれば私が引退した後も私の工夫がチームに還元され続ける」

まで話せる学生は少ないと考えています。

現在進行形・未来志向を言語化するで、例えば「成功体験の他者共有」「視座の高さ」「学習・改善」「思考力」の様な面接官が評価に値する評価点を見てもらえるかもしれません。

「定性的表現は定量的表現に劣る」だからこそオチに対して「現在進行」と「未来志向」を加えより話に”深み”を出せる工夫をしてみましょう。

関連記事:ガクチカは「現在進行と未来志向」を含めて面接官に”リアル”を伝える。

3-3, ストーリーの切り取り方を工夫する

定性的な話をする就活生の多くはストーリーの切り取り方を工夫せずに、誰にでも話せるストーリーを語ってしまい「この人らしさが伝わってこないな…」と思われることが多いです。

例えば、結婚式場でのアルバイトの話をガクチカに落とし込む場合、多くの就活生は「結婚式中のサービスの話」を切り取って言語化しがちです。

(例1)
「結婚式のアルバイトで、お客さんのニーズを把握し良いサービスを心がけた結果、感謝されました。」

しかし、結婚式のアルバイトの話は式中のサービスだけではないはずです。

例えば、結婚式場は1日1組だけでなく、多い時で3組の結婚式を捌かなければいけない。さらに、式の前後の式場の設営〜顧客を向かい入れるまでの工程は、忙しすぎてまるで”戦争状態”。このストーリーを切り取って言語化していくと見え方が変わってきます。

(例2)
「結婚式のアルバイトって実はサービスだけではなく、前後の式場の組み立て(設営)も業務の一環なんです。土曜・日曜は3組の結婚式を行うことが多く、タイトな時間制限がある中で全ての式の質を落とさずに行うことが求められます。ですので、私が意識しして取り組んだことは2つあり1,「準備力」2,「時間制限がある中で満足度を落とさない”時間と満足度を両立したサービス”」….

(例1)の話はお客のニーズを把握して….という話は正直「結婚式場のバイト以外の人でも語れる話」で、差別化が難しいです。

(例2)の話は業務全体を捉えて、その中で求められる能力を自分なりに考えて行動まで移せているので、面接官もイメージ+評価がしやすいのです。

定性的な話でガクチカを作る場合、定量化された話よりイメージが難しい為「ストーリーの切り取り方」を工夫することで、取り組みの難しさ、意識している目線の高さ、工夫の努力値等を深く表現することが可能になります。

最後に

繰り返しになりますが、定量・定性を考える前に「面接官が一度聞いて理解・イメージできる文章なのか」。

これを大前提として、定量化できない部分は無理に盛って作るのではなく、より具体的に言語化して「言語化能力や思考力など」の高さをアピールしていくこと。この考え方を大切にして欲しいと思います。

面接は相手がビジネスマンだからこそ「可能な限り定量的な表現」を使い、難しければ他の就活生と比較されても優位に立てる様に工夫して差別化していく。

3-1, 具体性を高くする
3-2, 未来志向の表現する
3-3, ストーリーの切り取り方を工夫する

この3点を意識して、何度もガクチカを練り直して、第三者に伝わりやすい文章を練り込んでいきましょう。

 

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