ガクチカは「現在進行と未来志向」を含めて面接官に”リアル”を伝える。

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こんにちは。ただの元人事です。

今回はガクチカに欠けがちな視点。「現在進行」と「未来志向」という点についてお話しさせて頂きます。

はじめに

面接官の時から現在まで多くの学生の「ガクチカ」に触れてきました。

その中で”勿体無い”と感じていた事は「ほとんどの学生のガクチカは”完結済みのストーリー”になっている」という点です。

就活記事や本なども、ガクチカの話や例文の紹介の際に「〜〜事を頑張りました。〜〜事を学びました。」と”過去形”表現に留まっており、違和感を感じていました。

今回は私が面接官の時から現在まで大切にしている「現在進行」と「未来志向」という考え方について解説し、「なぜ”現在進行”と”未来志向”が必要になのか?」という点を理解し、今後の面接に役立てて欲しいと考えています。

1.「現在進行」と「未来志向」とは?

ここでは「現在進行」と「未来志向」について説明をします。

結論としては以下の通りです。
・「今どんな取り組みをしているか?」=現在進行
・「今後どんな取り組みをしていきたいか?」=未来志向

多くの就活生のガクチカとは”過去形”。即ち、ES提出/面接時点において”完結済みのストーリー”として語られる事が多いです。

例えば以下の3つの例の様な”過去形”。

「私はサークルが強くなる為に〜〜取り組みをした。その結果◯◯の成果を出せた。」
「アルバイト先の売上に貢献する為に私ならではの〜〜な工夫をした。その結果◯◯の成果を出せた。」
「学園祭実行委員として集客数を増やす為に〜〜初めての企画をした。その結果◯◯の云々かんぬん。」

このようなガクチカを聞く中で純粋な疑問が発生します。

「この学生がいなくなったら/卒業してしまったらこの”チーム”は”お店”は”学園祭”はどうなってしまうんだろう?」

以前の様な弱いチームに成り下がってしまうのか?
以前の様に売上が下がってしまうのか?
以前の様に集客が減ってしまうのか?

これでは元も子もありません。より良い状況を作り出す事が出来たら、次のステップとして”状況の継続性”が必要となります。

その為、面接官は現在進行の質問として「今はどんな取り組みをしているか?」未来志向の質問として「今後どんな取り組みをしたいか?あなたが卒業した後どうなるのか?」といった質問をします。

そして、この「現在進行」「未来志向」に関する質問を通して複数の行動特性を評価する事が出来ます。

2.「現在進行」と「未来志向」を通じて何を評価出来るのか?

現在進行=「今どんな取り組みをしているのか?」
未来志向=「今後どんな取り組みをしたいか?あなたがいなくなったら?」

これらの質問を通じて以下の様な”行動特性”を評価出来ます。

⑴視座の高さ(マネジメント素質)
⑵内省・改善行動(成長欲求)
⑶話の信憑性(思考力/準備力)

面接官が評価しているガクチカのポイントは「ガクチカは『学生時代頑張った事ではない』面接官が見ているポイント」を一読下さい。

⑴視座の高さ(マネジメント素質)

自身の取り組みにおいて成功体験や良い状況作りに成功した場合に2つのパターンに分かれます。

1つ目は「状況満足」。
私が満足した。嬉しかった。で終わる人です。

2つ目は「他者共有/仕組化」。
私が満足した。嬉しかった。だからこそ他の人にも同じ経験が得られる様に自分が成功した要因を共有する。だからこそ私がいなくなった後も多くの人が同じ状況を継続出来る様に仕組化する。

という2つのパターンです。

これは仕事に置き換えた時に大きな差を生み出します。

1つ目のパターンは「プレイヤー目線」で終わる人です。
2つ目のパターンは「マネジメント目線」即ち、影響の範囲を自分個人だでなく周囲に及ぼす事が出来る人です。

就活生も5年もすれば会社で後輩を持ちます。10年もすれば部下やチームを持つかもしれません。

この過程で「マネジメント素質」が高い人は

1.自分の成功体験を「自分」に留める事無く、他者に共有したり(他者共有)。
2.何故成功したかを分解し、仕組化し、他の人が「マネ」し易い。自分がいなくなった後もチームや組織が滞り無く運営される(仕組化)が出来る。言い換えれば”より長期的視点”を持っています。

この視座の高さ。マネジメント素質を見る手段として「未来志向=あなたがいなくなった後はどうなる?」といった質問を私は行います。

⑵内省・改善行動(成長欲求)

ガクチカとは”成功体験の共有”です。

その過程の中には「課題への気付き⇨目標の設定⇨向上/改善への実行」が見られます。

その一方でこの状況を「仕事」に置き換えた時には「向上/改善への実行」で終わりません。必ず「効果測定/振り返り」があり、その次のステップには「次の施策と改善」を行います。

よく物事や仕事が上手くいく人の行動特性の一つに「PDCAサイクル」というものがあります。
P=Plan:計画
D=Do:実行
C=Check:評価/振返り
A=Action:改善
このPDCAを”繰り返し”行うというものです。

重要なのは何かしらの取り組みを行った際、何かしらの成功体験を経験した際に、そこで完結するのでは無く、自分の行動を再度振り返り、評価し、必要あれば再度改善を行う。即ち、「現状に満足する事無く、内省と改善行動を”継続”する」というものです。

面接では「現在進行= 今はどんな取り組みをしているか?」「未来志向=今後どうしたいか?」という質問を通じて「内省・改善行動」。言い換えれば「現状に満足せず更に高い目標設定と行動継続が出来る”成長欲求”」をチェックする事が出来ます。

⑶話の信憑性(思考力/準備力)

これは現実的な話です。実際に何かしらの取り組みを以ってして”成功体験”が発生した際にそもそも論でそこで「完結」する訳ではありません。

小説や物語は完結しますが、面接で話すガクチカは現実の話であり、現実世界は今面接を行っている瞬間も続いています。

その為、「現在進行= 今はどんな取り組みをしているか?」「未来志向=今後どうしたいか?」という質問に対して「今は何もしていない」という答えやガクチカに比べて急に”ふわっとした抽象的な回答”が来ると、今までのガクチカそのものの信憑性・信用力が低くなります。

またガクチカに対して「現在進行= 今はどんな取り組みをしているか?」「未来志向=今後どうしたいか?」という質問はかなり高い確率で”される”と予想出来るものです。

この予想や想像が出来ない。仕事に置き換えた際は「商談において提案後。顧客からの質問への予想・想像が出来ない。」という致命的な能力の欠落。”思考力”の低さ、”準備力”の欠落を露呈する要因となります。

仕事とは常に様々な状況の中で「仮説・予想・想像」をしながらベストの選択を選ぶ作業になります。

私は学生が面接に持ち込んだガクチカを様々な面。今回であれば「現在進行」「未来志向」の様な質問を通じてその学生の思考力や準備力を確認する手段としています。

まとめ

学生のガクチカには当然あるべき「現在進行」「未来志向」が欠落しがちです。

就活本やネット、SNSなどを通じて”情報の仕入れ”は簡単に行える一方で、形式的な話をただ羅列する「質の低い情報」も溢れかえってます。

一般的な情報をただ鵜呑みにするのでは無く、もっと”本質論=そもそも論”で考えて欲しい。

ガクチカの様な成功体験を聞いたら”そもそも”で「今どうなってるの?」「今後どうするの?」というのは誰もが思う当たり前の話です。

面接とは形式的ではあるものの結局は「ヒト対ヒトのコミュニケーション」です。

就活を小手先のテクニックだけでなく”本質論=そもそも論”で捉える事に一石を投じ、全ての就活生の就活の成功に寄与したいとの考えから今回の文章を書かせて頂きました。

是非、物事をより”本質で捉える=そもそも論”で考える力を養い、社会でも活躍出来る人間に成長して下さい。

大いに期待をしています。

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