「初めての転職で不安」
「20代で経験もスキルもないけど転職できるかな」
20代は社会人としての経験やスキルが少ないため、転職は難しいというイメージをお持ちの方も多いかもしれません。
特に、20代では初めて転職する人も多く、転職したいけど一歩踏み出せないという方も少なくないと思います。
そんな方には「転職エージェント」の利用をおすすめします。
転職エージェントは多くの転職者をサポートした経験からノウハウを蓄積しているので、20代での転職も転職エージェントにサポートしてもらうことで安心して取り組むことができるでしょう。
今回は20代の転職で転職エージェントを利用するメリットや、転職エージェントを利用して理想の転職に成功するためのコツを解説しますので、ぜひ参考にしてください。
そもそも転職エージェントとは
転職エージェントとは厚生労働大臣から認可を受けて斡旋を行う人材紹介サービスです。
転職エージェントに登録すると担当のキャリアアドバイザーがつき、転職相談や転職活動全般のサポート、内定後の条件交渉の代行を行ってくれます。
20代の転職に関するよくある不安や疑問
まだ社会経験の浅い20代の転職には不安や疑問がつきものです。
よくある質問を以下にまとめてみました。
20代の転職に多い転職理由は?
厚生労働省の調査によると20代の転職の理由でもっとも多かったのは「職場の人間関係」でした。
次いで、「労働環境への不満」「給与等収入への不満」が主な理由に挙げられます。
(引用元:-令和2年雇用動向調査結果の概況)
20代の転職に必要な時間やお金は?
転職に必要な費用は主に、履歴書の購入費や郵送料、証明写真代、面接に向かう際の交通費です。
また、退職後に転職活動をする場合は転職先が決まって入社し、初めての給与が支給されるまでの生活費も考えておく必要があります。
転職期間は人にもよりますが、大体2〜3ヶ月を目安に考えておきましょう。
20代の転職にベストな時期ってある?
20代の転職でベストなタイミングは3つ挙げられます。
・ボーナス支給後
・4月入社のタイミング
・会社の期の変わり目
ボーナスは誰にでももらう権利があるので「どうせならボーナスもらってから転職したい」と考える人は多いです。
また、4月の入社のタイミングや期の切り替わりの時期に転職すると、新入社員や他部署から異動してきた社員と研修を受けられる可能性があるという点で、おすすめの転職時期です。
20代の転職に資格やスキルは必要?
もちろん資格やスキルは20代の転職においてもプラス評価になりますので持っておいて損はありません。
しかし、20代の転職は資格やスキルよりも、将来性やポテンシャルを重要視する企業も多いので、必ずしも必要ではありません。
もし、転職に向けてスキルや資格を取得したい場合は、転職したい業界で役に立つ資格を選ぶと良いでしょう。
20代の転職におすすめの職種や業界ってある?
20代の転職には比較的未経験でも転職しやすい職種や業界、または将来性のある職種や業界がおすすめです。
【20代の転職におすすめの業種の例】
・IT業界
・製造業界
・人材業界
・広告業界
・専門商社
【20代の転職におすすめの職種の例】
・ITエンジニア
・営業職
・コンサルタント職
・生産技術、製造技術、品質保証
20代の転職の平均回数は?
20代の転職回数の平均は0〜2回ほどといわれます。
20代で転職しない方がいい人ってどんな人?
転職理由がはっきりしていない場合、面接で突っ込まれたり、転職できても長続きしなかったりすることがあります。
現状に対する不満の解決方法は転職だけではありません。
一度「何のための転職か」「転職した先の将来のビジョン」を具体的に考えてみて、やはり転職が必要だと感じたら、改めて転職を具体的に考えましょう。
20代の転職は難しいのか?
「20代だと経験も浅いしスキルもないから転職は難しいのでは?」
と不安に思う方も少なからずいるでしょう。
しかし、20代の転職では経験やスキルより将来性やポテンシャルを重要視される傾向にあります。
志望動機や転職したい熱意、自分の将来性をアピールできる応募書類の作成や面接対策を意識することで転職成功の確率はぐんと上がります。
20代の転職に転職エージェントが必要な【7つ】の理由
20代の転職は転職エージェントを利用して進めるのがおすすめです。
その理由は以下の7つです。
- 転職エージェントの利用は無料
- 非公開求人情報や独占求人にアクセスができる
- 応募書類の添削や面接対策をしてくれる
- 自分の市場価値の知り、より良いキャリア設計が可能
- 企業との独自のネットワークがあり、内部情報に詳しい
- 転職活動を効率的に進めることができる
- 転職や退職についてなんでも相談できる
ひとつずつ解説していきます。
1.転職エージェントの利用は無料
転職エージェントに登録すると、求人の紹介や応募書類の添削、面接対策、内定後の条件交渉の代行などのサービスをすべて無料で受けることができます。
転職エージェントは求職者を企業に斡旋することで企業から仲介手数料を受け取るシステムなので、求職者は無料でサービスを利用することができるのです。
2.非公開求人情報や独占求人にアクセスができる
転職エージェントは一般公開されていない非公開求人や、特定の転職エージェントからしか応募できない独占求人を保有しています。
しかも、この非公開求人や独占求人は一般公開求人されてしまうと応募が殺到するような好条件の求人であることが多いです。
これらの好条件の求人にアクセスできることも転職エージェントを利用する大きなメリットの1つです。
3.応募書類の添削や面接対策をしてくれる
転職エージェントでは応募書類の添削が受けられます。応募書類の基本的な書き方やマナーから、あなたの人柄やスキルの伝え方まで指導してくれます。
複数の企業に応募する際は、それぞれの企業に合わせて応募書類を添削してくれるので、書類審査の通過率アップが期待できます。
また、面接対策においても、応募した企業の人事の特徴や過去の合格者の傾向を把握した上で対策をしてくれるので、実際の面接にも自信を持って臨むことができます。
4.自分の市場価値の知り、より良いキャリア設計が可能
転職経験がないと自分の転職市場価値を把握することも難しいと思います。
そこで、転職エージェントに求人を紹介してもらうことで、紹介される求人の内容から自分の転職市場価値がだいたいどれくらいなのか知ることができます。
また、1人で転職活動をしていては視野が狭まりがちです。
その点転職エージェントはあなたの長所や適性を見極めてアドバイスをくれるので、より良いキャリア設計が可能になります。
5.企業との独自のネットワークがあり、内部情報に詳しい
転職エージェントは採用担当だけでなく、企業の現場の担当者ともネットワークを築いていることが多いです。
ホームページや求人サイトからだけではわからない内部情報を事前に教えてくれるので、企業選びの際に参考にできます。
6.転職活動を効率的に進めることができる
転職エージェントは企業への応募、面接の日程調整、入社日の調整や条件交渉など、企業とのやりとりをすべて代行してくれます。
1人で転職活動を行う場合に比べてかなりの時間と手間を短縮でき、効率的に転職活動を進めることができます。
7.転職や退職についてなんでも相談できる
転職エージェントに相談できる内容は必ずしも転職活動に関することだけではありません。
例えば、
「自分にはどういった業種が向いているのか」
「そもそも転職すべきなのか」
転職しようか悩んでいる段階でも、転職のプロの意見をもらうことができます。
また、在職中に転職活動をしている方で退職の手続きに不安がある場合も転職エージェントが相談に乗ってくれます。
20代で転職エージェントを利用して転職する際の一連の流れ
実際に転職エージェントを利用して転職する際の流れをみてみましょう。
1.公式サイトから登録
まずは、公式サイトから基本情報や現職の状況、希望の転職時期を入力して利用登録をします。所要時間は僅かです。
転職にかかる期間の目安はだいたい2〜3ヶ月です。
もし転職時期の希望がある場合は、その3ヶ月前くらいを目処に登録することをおすすめします。
2.電話、もしくはWebで面談
担当のキャリアアドバイザーとのキャリアカウンセリングは通常対面で行われていましたが、近年は電話やWebでの面談も増えてきました。
ここでの所要時間はだいたい30〜1時間。
事前にあなたの経歴がわかる履歴書や職務経歴書を用意しておくとスムーズに面談を進めることができます。
あなたの転職理由や希望条件、将来的なキャリアプランまでなるべく詳しく伝えるようにしましょう。
3.求人を紹介してもらう
キャリアカウンセリングの内容を元に担当のキャリアアドバイザーからあなたに合った求人を紹介してもらいます。
中にはあなたの考えもしなかった業種や職種の求人もあるかもしれません。
しかし、転職のプロがあなたの適性を見極めて選んだ求人なので、一度検討してみるのも良いでしょう。
4.応募書類の作成・添削
応募する企業が決まったら応募書類の作成をします。
複数応募する場合は、それぞれの企業にとって一番魅力的な応募書類になるよう添削してくれます。
5.気になる求人に応募
応募書類が完成したら、担当のキャリアアドバイザーが企業に応募してくれます。
転職エージェントによっては推薦文を添えてくれます。
自分では伝えきれなかったあなたの魅力を企業に伝えてくれるエージェントもいます。
特に転職に自信のない方には推薦文を書いてくれるようなサポートの手厚い人材エージェントを選んで転職を進めると良いでしょう。
6.面接対策
書類選考を通過したら次は面接です。
キャリアアドバイザーが面接の日程を調整し、それに合わせて面接対策をします。
転職エージェントは企業の採用傾向や想定される質問を踏まえて、面接の対策を講じてくれます。
また、模擬面接を行ってくれる転職エージェントも多いです。
そういったサービスは積極的に利用して、面接本番までに万全の準備をしましょう。
7.内定・退職
内定がもらえたら、転職エージェントが入社日の調整や条件交渉を代行してくれます。
また、退職手続き等に関しても転職エージェントに相談できるので、不安な人は気兼ねなく頼ってしまいましょう。
20代の転職で転職エージェントを使いこなす【7つ】のコツ
20代の転職で転職エージェントをより効果的に利用するために、以下の7つのコツをおさえておきましょう。
1.転職希望時期は最短期間で伝える
転職エージェントは求職者を企業に紹介することで仲介手数料を得るシステムです。
そのため、売上をあげるためにも転職する意欲が高い人ほど優先的にサポートする傾向にあります。
なるべく早く転職したい意思を伝えておいた方が、優先的に対応してくれる可能性が高いです。
2.担当エージェントとはこまめに連絡をとる
連絡をまめに取れない求職者は「転職意欲が低い」と思われて、対応を後回しにされてしまう可能性があります。
また、転職エージェントは直近に連絡を取れた人から順に求職者のデータを管理しているところが多いようです。
よって、必然的にまめに連絡をとっている求職者の方が求人案件の紹介が回ってきやすいです。
3.経歴・スキルは嘘なく正確に伝える
自分の経歴やスキルは嘘をつかず、正確に伝えましょう。
虚偽の報告をすると、転職エージェントからの信頼を失う可能性があります。
また、企業にあなたを紹介した後に虚偽が発覚した場合、担当のキャリアアドバイザーにも大変迷惑をかけてしまいます。
自分に自信がなくてもよく見せようとする必要はありません。
あなたに合った転職先を見つけるためにもありのままの自分を伝えることが重要です。
4.希望条件はなるべく詳細に伝える
紹介される求人のミスマッチを避けるためにも、希望条件は詳細に伝えた方が良いです。
「高望みと思われそうだからやめておこう」
などの遠慮は不要です。無理だと思う条件でも伝えてみましょう。
優秀なキャリアアドバイザーがあなたの希望を叶える求人を探し出してくれることもあります。
また、紹介された求人が希望に合わないと感じた時は理由も一緒にその旨を伝えることで、キャリアアドバイザーが求人を探す際の参考になります。
5.キャリアプランと共にライフプランも考えるのを忘れずに
転職を考える際に重要なのは3年後、5年後を見据えたキャリアプランとライフプランです。
20代ですとまだ想像できない部分も多いかと思います。
ですが、なんとなくでもよいので、
「3年後、5年後自分がどうなっていたいか」
「そのためにどんな転職先を選ぶのがよいのか」
を考えてみてください。
転職は人生に関わる決断なので長い目でみて転職先を選びましょう。
また、特に女性の場合は結婚・出産などのライフスタイルの変化で働き方が変わる可能性があります。
転職先を選ぶ際に、ライフスタイルの変化にも対応できる手当やサポートがあるかどうかも考慮するとよいでしょう。
6.紹介された企業は自分でもリサーチする
紹介された企業を知らなかった場合、転職エージェントに聞くと詳しく教えてくれます。
しかし、転職エージェントが全てを把握しているとは限りません。
SNSや口コミサイトを利用して自分でもリサーチしておきましょう。
「転職してみたらブラック企業だった」
など転職後に後悔しないために事前リサーチは大切です。
7.複数の転職エージェントを併用する
複数の転職エージェントを併用するとより効率的に転職活動を進めることができます。
転職エージェントによって特色があり、求人が多いエージェント、特定の業界に特化したエージェントなどさまざまです。
タイプの違う転職エージェントに登録し、あなたに合っていると思った転職エージェントを選びましょう。
ただし、あまり多くの転職エージェントに登録すると連絡が大変です。
登録する転職エージェントは2、3社をおすすめします。
20代の転職で転職エージェントを利用する際の【3つ】注意点
20代の転職で失敗しないためにも、転職エージェントを利用する際は以下の3点に注意しましょう。
1.転職意欲が高いことをアピールする
転職エージェントは「すぐに転職したい」人を優先的にサポートします。
転職エージェントは求職者を企業に紹介して仲介手数料をもらうシステムなので、転職意欲の高い人の方が優先されがちです。
転職希望時期をなるべく早めに伝えるか、担当キャリアアドバイザーとはまめに連絡をとって転職したい意思を見せておくと、積極的にサポートしてくれるでしょう。
2.複数の転職エージェントから同一案件に応募しない
複数の転職エージェントから同一の求人に重複して応募することはできません。
二重登録は自己管理ができない人と判断され、内定取り消しに繋がります。
また、転職エージェントの信頼を失うリスクがあります。
複数の転職エージェントを併用する場合、応募した求人は自分でもちゃんと把握しておくようにしてください。
3.担当エージェントが合わない時は変更する
担当のキャリアアドバイザーとの相性は転職活動を円滑に進めるためにとても重要です。
新人のキャリアアドバイザーにあたってしまい頼りない場合もあるでしょう。
また、売上やノルマ達成のために強引に転職を進めようとしてくるキャリアアドバイザーにあたってしまいストレスを感じることもあるかもしれません。
担当のキャリアアドバイザーが合わないと感じたら、すぐに転職エージェントに変更を申し出るか、他社の転職エージェントを利用することをおすすめします。
転職エージェントにサポートを断られた時の対処法
ごく稀にあなたの希望の業界や希望地域でのサポートが難しい場合や、サポート期間内に転職する意思がみられない場合は、サポートを断られてしまうことがあります。
その時は、転職エージェント以外のサービスを利用して転職することも検討してみましょう。
転職サイトを利用する
転職サイトはWebを通じたサービスで、転職サイトに掲載されている求人から自分で希望の業種や職種の求人を検索、閲覧することができます。
転職エージェントのように個々に担当がついてアドバイスをもらうということはできませんが、1人でマイペースに転職を進めたい方にとってはおすすめです。
公的支援サービスを利用する
20代の転職では「ハローワーク」や「ジョブカフェ」、「サポステ」など公的な就職支援サービスを利用することもできます(いずれも厚生労働省管轄)。
こうした公的な就職支援サービスでは職業訓練などもありますので、20代で転職する前にスキルを身につけたい人も利用してみるといいかもしません。
一旦派遣会社に登録する
正社員での転職が難しい場合、一度派遣会社に転職してみるという手もあります。
転職活動は長くなればなるほど必要な生活費等の経費は膨らむばかりです。
経済的に追い込まれる前に一度派遣として働きながら転職先について改めて考えるのも良いでしょう。
実は転職市場価値が高い20代
20代で転職をお考えの方に知っておいてほしいのは、実は20代の転職の市場価値は「非常に高い」ということです。
企業が考える20代の魅力は「若さ」です。
20代の転職希望者の中には「社会経験の浅さ」に不安を感じる方も少なからずいると思います。
しかし、逆に言えば、前職のカラーに染まりきっていないため、転職先に順応しやすいともとれます。
確かに20代で転職するケースはそんなに多いわけではありません。
しかし、20代の転職では経歴やスキルよりも将来性やポテンシャルを評価する企業が多いのも確かです。
あなたの転職の熱意と将来性を感じてもらえれば、採用してくれる企業は多くあります。
まとめ|20代の転職こそ転職エージェントを利用して理想のキャリアプランを実現しましょう
今回は20代の転職事情と、20代の転職にこそ転職エージェントを利用すべき理由を解説しました。
転職市場価値が高い20代での転職こそ、転職エージェントを使って効率的かつ確実に転職活動を進めましょう。